2018年9月29日土曜日

3Dプリンタ その16(Marlin3DprinterToolでベッド高さ調整)

前々回、その14で、Firmwareを
「Marlin 1.1.4 With 3DTouch / BLTouch for i3 Pro B」にUpdateして、
前回、その15で、「Marlin3DprinterTool」をInstallしました。
このToolでは、ヒートベッドの高さ調整機能もあるのです。

さて、先にI3 Pro BをUSBで接続してから、Marlin3DprinterToolを起動します。
現時点のバージョンは、これです。
Portを選択して[Connect]します。
毎回これがでるので[OK]すると
RESETがかかり、この画面に変わります。
ここで[Configure Bed]タブをクリック
この画面になります。
この使い方は、このYouTubeを参考にしました。
まず、右側の[Home X][Home Y][Home Z]を確認します。
それぞれ、XYZ個別にHoming動作します。
デフォルトでは、I3 Pro Bのステージに合わないので
中央+4コーナーの座標を変更します。
[Back Left Corner]X:20 Y:190
[Back Right Corner]X:200 Y:190
[Safe Home]X:110  Y:120
[Front Left Corner]X:20  Y:45
[Front Right Corner]X:200  Y:45
入力したら、5ヶ所、それぞれで
アイコンで位置を保存します。


或いは、左のNavigationボタンで適当な場所に移動して
この
アイコンをクリックすれば、
その座標値をXYボックスに入れることもできます。

左側の足跡アイコンで、入力した左のXY座標に移動することができます。
5ヶ所の測定ポイントの座標を保存したら
左下の[Probe the Bed]ボタンを押すのですが、
マーティーPCでは、どうしても、これより下を表示することができません。
ほんの僅かに見えるだけです。
その[Probe the Bed]ボタンをクリック!
最初にHoming動作して、中央(Safe Home)からZレベル測定が始まって
4コーナーの測定が行われ、中央との差が表示されていきます。
動作自体は、G29コマンドと同じですが、Zレベルなどが表示されます。
中央の「M3」チェックは、4コーナーのベッド高さ調整のボルト径です。
赤枠部に中央との差とそのボルトの調整回転角(時計の分)が表示されます。

M3ボルトのピッチは、0.5mmで、1回転360°で0.5mm上下するので、
0.25mmだと180° つまり 長針30minutes回して修正、という意味です。
但し、右上(ベッドの右奥)が基準点で、いつも「レ」チェックが入り、
他の3ヵ所は、その右上(ベッドの右奥)との差分で調整する指示がでます。
左(左奥):0.20、右(基準の右奥):-0.33 で、差:0.53(左が高い)ので
0.53 ÷ 0.5 = 1.06右回転 :1hour 3minutes 時計の長針で時計回り
という意味で「1:3 minutes」と表示されているわけです。
調整指示に従ってボルトを調整していきます。
それぞれ時計の長針換算なので、
左上:1h3m(1回転+18°)、左下:1h30m(1.5回転)、右下:7m(42°)
上から六角レンチで回しますが、下の蝶ナットが回らないように気をつけます。
おっ!1回でわりといい感じになってきました!
左前だけ、角度12minutes(72°)時計回りに締めることにします。
もう一息
左前4minutes、右前9minutes 時計回りに締めます。
ちょっと様相が変わりましたが、回す角度は小さいです。
これは、Sensorの再現性の問題かな?
取り敢えず、指示通りに3ヵ所を反時計回りに緩めます。
ん~ん、ここまで来ると、全部チェックマークにしたいですね~
やりました!
約15分でここまで調整できました!
これは、なかなか便利なツールです。
何と言っても回す角度を指示してくれるのがいいです。
「150°締める」より「長針25分進める」の方が断然わかり易いですね~
この状態で[Scan buildsurface]タブにします。
ちょっとZ軸が拡大し過ぎですが、3D表示されます。
試しに
[Number of X-points]:8、[Number of Y-points]:8 として
8 x 8 の64ポイントでやってみます。
[Start Scan of bed surface]すると
1列の8点に2分弱も掛かりますね~
約12分かかり、できました!
真上から
まあ、3D Touch Sensorの再現性誤差がありますが...
前⇔端と左⇔右で傾向がみられないので
XY軸のスライドロッドの直線性は、いいのではないかと思われます。
ヒートベットとガラス板取付の歪みが多少あると思われます。
たぶん、クリップ留めの圧力で歪んでいるのかもです。
「Marlin3DprinterTool」なかなか面白いです。
他にも色々タブがあって面白そうなので、別の機会に試そうと思います。
まだVer.0.28β、完成に近づくと有料になるのかな~?

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