2019年6月22日土曜日

3Dプリンタ その35(FR4ベッドとPID調整)

MY氏に教えてもらった、ベッドが届きました!
いわゆる、FR4(ガラエポ)PCBの銅箔なしのやつでして
これが、何も塗ったり張ったりしなくても
PLA、ABS、PETG...何でもござれということなのです。
このセラーで、213 x 213mm 3mm厚
US$ 12.75(15% OFF)
これまでは、組立のこの時から「窓ガラス用防犯フィルム」ってのを貼ってて
常温まで下がると、造形物を剥がすのは大変楽でした。


この百均の40cm x 30cm 厚さ188μm PET樹脂フィルムです。
ちょっと前に、3Dプリンタのベッド下の改造をして
ガラス板に防犯フィルムを張り替えたばかりなのです。
でも早速、取り替えにかかります。
ベッドサイズは、216 x 216mmなので
コーナーのボルトの部分を削らないといけません。
リューターの手作業でやろうかと思いましたが
Fusion360でこんなモデル描いて~
これは、コーナー切削用
これは、後方中央のボルト頭を避けるところ
コーナーを4ヶ所やるので
ステーを2枚直角に置いて、位置決めできるようにして
こんな風にステージに固定します。
2-Flute 1mmのトウモロコシエンドミルで
深さ0.3mmずつ、250mm/minでカット
相変わらず、手で集塵ホースを持ってます(-_-;)
56秒で完了です!
1つ終わりました
下には何も敷かず、ステージの溝を利用しています。
カットされた部分は、下に落ちます。
板を90°回転させて、次のコーナーです。
4つのコーナーが終わったら
最後は、ここ
こちらは、1分22秒
端っこを僅かに残す設定にしていたので
手前、0.1~0.2mmで繋がっています。
これも切削部分の下は、ステージの溝です。ギリギリですが
やっぱし手作業とは出来が違います^^;
一応アルコールで両面をきれいにして
防犯フィルムを張り替えたばかりのガラス板と交換です。
***2019.6.29追加***
YM氏から発信されていた、重要な使用上注意を見落としていました(T_T)
このFR4板では、ガラスの時より10℃程上げる必要があります。
・PLA、TPU:70℃
・ABS、Nylon:110℃
・PETG:80℃程度
低いと途中で剥がれます。
終了後、温度が下がると勝手に印刷物が剥がれます。
*************
この時作ったクリップで留めます。
お尻側は、恥ずかしいですが、こんな感じです。
キレイなのですが、ちょっと削りすぎたかな~
弱気でワッシャーを大きく見積もりすぎたみたい(-_-;)
ベッドが綺麗になったので
HotEndのPID調整をしておきます。
ベッドとは関係ないですが、今までやったことなかったので
まずは、Repetier-Host V.1.6.0で
「M303 E0 S220 C10 U1」送信
意味は、
M303:Auto PID、E0:HotEnd、S220:220℃、C10:10回、
U1:結果のPIDを反映する
です。
所が、スタートして勢いよく立上がって
240℃まで跳ね上がった所で
「PID Autotune failed! Temperature too high」エラーでSTOP(T_T)
100℃位に下がった所で
「M303 E0 S100 C10 U1」と100℃設定にしてやってみると
おっ! 進んでくれました^^;
3つ目の山から、100℃±1℃位で波打って
10分弱で終了しました。
下の欄のログには、これが、
最後にKp、Ki、Kdがでてます。
Startから終了までのログは、これです。
***
16:06:20.464 : PID Autotune start
16:10:24.502 : bias: 22 d: 22 min: 98.51 max: 101.70 Ku: 17.57 Tu: 49.15
16:10:24.518 : Classic PID
16:10:24.518 : Kp: 10.54 Ki: 0.43 Kd: 64.76
16:11:13.657 : bias: 22 d: 22 min: 98.51 max: 101.56 Ku: 18.32 Tu: 49.15
16:11:13.657 : Classic PID
16:11:13.657 : Kp: 10.99 Ki: 0.45 Kd: 67.55
16:12:01.668 : bias: 22 d: 22 min: 98.51 max: 101.45 Ku: 19.10 Tu: 48.01
16:12:01.668 : Classic PID
16:12:01.668 : Kp: 11.46 Ki: 0.48 Kd: 68.75
16:12:49.824 : bias: 22 d: 22 min: 98.51 max: 101.48 Ku: 18.88 Tu: 48.17
16:12:49.824 : Classic PID
16:12:49.824 : Kp: 11.33 Ki: 0.47 Kd: 68.22
16:13:38.323 : bias: 22 d: 22 min: 98.51 max: 101.45 Ku: 19.10 Tu: 48.50
16:13:38.323 : Classic PID
16:13:38.323 : Kp: 11.46 Ki: 0.47 Kd: 69.45
16:14:26.491 : bias: 22 d: 22 min: 98.54 max: 101.46 Ku: 19.21 Tu: 48.17
16:14:26.491 : Classic PID
16:14:26.491 : Kp: 11.52 Ki: 0.48 Kd: 69.39
16:15:15.302 : bias: 22 d: 22 min: 98.46 max: 101.46 Ku: 18.67 Tu: 48.82
16:15:15.318 : Classic PID
16:15:15.318 : Kp: 11.20 Ki: 0.46 Kd: 68.36
16:16:03.801 : bias: 22 d: 22 min: 98.51 max: 101.46 Ku: 19.04 Tu: 48.50
16:16:03.801 : Classic PID
16:16:03.801 : Kp: 11.43 Ki: 0.47 Kd: 69.26
16:16:03.817 : PID Autotune finished! Put the last Kp, Ki and Kd constants from below into Configuration.h
16:16:03.817 : #define DEFAULT_Kp 11.43
16:16:03.817 : #define DEFAULT_Ki 0.47
16:16:03.817 : #define DEFAULT_Kd 69.26
***

ひとまず、ここで
「M500」して保存します。

どうやら、所定の温度近くでコマンド送信すると
「PID Autotune failed! Temperature too high」のエラーが出ないようなので
240℃まで上がってErrorが出た後、210℃に下がった所で
「M303 E0 S220 C10 U1」送信!
うまく進んでくれました!
4つ目の山から下の欄に、その時点のPID数値が出ます。
(最初の山はErrorがでたピーク)
ON/OFFは、±2℃位でしていますが、
温度の変動は、±5℃以上あります。
100℃の時みたいに、振幅が縮まりそうにないな~
山11個で終わるようです。
一応、ログです。
***
16:19:42.196 : PID Autotune start
16:23:19.097 : bias: 65 d: 65 min: 214.96 max: 224.29 Ku: 17.75 Tu: 48.99
16:23:19.097 : Classic PID
16:23:19.097 : Kp: 10.65 Ki: 0.43 Kd: 65.22
16:24:08.418 : bias: 64 d: 64 min: 214.88 max: 224.29 Ku: 17.33 Tu: 49.32
16:24:08.418 : Classic PID
16:24:08.418 : Kp: 10.40 Ki: 0.42 Kd: 64.11
16:24:57.731 : bias: 64 d: 64 min: 214.84 max: 224.29 Ku: 17.26 Tu: 49.32
16:24:57.731 : Classic PID
16:24:57.731 : Kp: 10.36 Ki: 0.42 Kd: 63.84
16:25:46.901 : bias: 64 d: 64 min: 215.00 max: 224.29 Ku: 17.55 Tu: 49.17
16:25:46.901 : Classic PID
16:25:46.901 : Kp: 10.53 Ki: 0.43 Kd: 64.72
16:26:35.869 : bias: 64 d: 64 min: 214.88 max: 224.29 Ku: 17.33 Tu: 48.97
16:26:35.869 : Classic PID
16:26:35.869 : Kp: 10.40 Ki: 0.42 Kd: 63.66
16:27:24.353 : bias: 64 d: 64 min: 214.88 max: 223.84 Ku: 18.20 Tu: 48.50
16:27:24.353 : Classic PID
16:27:24.353 : Kp: 10.92 Ki: 0.45 Kd: 66.18
16:28:12.685 : bias: 64 d: 64 min: 215.00 max: 224.29 Ku: 17.55 Tu: 48.33
16:28:12.685 : Classic PID
16:28:12.685 : Kp: 10.53 Ki: 0.44 Kd: 63.62
16:29:01.176 : bias: 64 d: 64 min: 215.00 max: 224.29 Ku: 17.55 Tu: 48.50
16:29:01.176 : Classic PID
16:29:01.176 : Kp: 10.53 Ki: 0.43 Kd: 63.84
16:29:01.192 : PID Autotune finished! Put the last Kp, Ki and Kd constants from below into Configuration.h
16:29:01.192 : #define DEFAULT_Kp 10.53
16:29:01.192 : #define DEFAULT_Ki 0.43
16:29:01.192 : #define DEFAULT_Kd 63.84
***
ひとまず、M500しておきます。

この後、20回でやってみますが、
レンジが拡大されて、±5℃には、収まったものの
上の10回の時と微妙な差です。
一応、M500します。
ちょっと飽きてきたので(-_-;)
普通にManual Controlで220℃にセットしてON!
フィラメントなしですが、なんだかいいみたいです^^;
よさそうなので
温度軸が拡大するまで、時間長めにしました。
フィラメントなしだけど、以前は、もっとフラフラ変動してた気がします。
温度計を眺めますが、0.01℃の桁が変動しているだけです。
ほとんど220.00℃と表示していて、0.5℃以内という所です。
ひとまずこの設定で良さそうです。
後は、プリント時に確かめるしかありません。
やり方がわかったので、次は、ヒートベッドです。
10回でよさそうなので、
「M303 E-1 S60 C10 U1」送信!
いきなり
「PID Autotune failed! Bad extruder number」
と怒られました(T_T)
E-1がダメなら
H1、E1、E2、H-1と色々やったけど、ほぼHotEndが上がります。

仕方ないので、現状を見てみます。
Manual Controlで60℃設定してON!
でギザギザ変動しているけど、±1℃以内だからまあいいかな。
そこから100℃にUPしてみると、
流石に100℃は、なかなか上がらないです。
ベッドパワーは、ずっと100%
この前、外付け改造したMOS-FETは、手で触れるの程度の温度上昇です。
やっててよかった~
60℃からほぼ10分かかりました!
100℃+0.1-1℃ってところかな~
いいじゃないですかね^^;
もう少し調べていると、ここにヒントが!
どうやらこれだ!
configuration.h で
#define PIDTEMPBED
を有効にしてないと、Bed PIDは、いじれないようです。
現在、Marlin V.1.1.9ですが
Configration.hを見ると
416行目がコメントアウトになっています。
やりたいことが溜まっているので今回はパスしときます(-_-;)
一応、忘備録
M301 Pxx.xx Ix.xx Dxx.xx :HodEndのPIDを手動設定
M304 Pxx.xx Ix.xx Dxx.xx :HeatBedのPIDを手動設定
M503:現在の設定を見る(PID以外の設定も表示される)

ここに少し手動調整のコツが、
・オーバーシュートが大きい-----D増、P減
・レスポンスが悪い-----P増
・目標温度に近づくと遅い-----I増
という感じらしいです。

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