2020年11月14日土曜日

UHFアンテナを屋根裏に新設

マーティー工房(ほんとの工房はありませんが)は、1996年築です。
テレビのアンテナも、家を建てた時のままで
2Fの屋根に高いポールについてます。

この付近は、親局から10Km程で見通しもよく電波は強いのですが
NTSCアナログテレビのVHF時代は、マルチパスが強くて
ゴーストが多く映像が見づらかったので
遠くの山頂のUHF中継局に向けるのが流行っていました。

地上波デジタルになった今も
そのUHFアンテナのままで問題なく受信できるので、
今でも古い家は、同様のものを多く見かけます。
ちなみにデジタル放送開始以降に建った家は、平面アンテナが多いです。

ブースターもアンテナ直下についてます。
上側の箱は、親局からの混信を防ぐ為、19chと37chのトラップです。
アナログ放送が終了して、もはや19chと37chは使われてませんが。
この取付金具もかなり錆びています。
BSパラボラアンテナは、数年前に死んだので
ベランダに新設して切り替えてます。

ある時、カラスが給電部を噛じってる~と思ったら
食卓代わりにして食事してました(T_T)

UHFアンテナの取付金具も拡大してみます。
ん~ん、なかなかの錆ですね~いっそう不安になります。
この夏の台風9号、10号でアンテナが倒れた話もチラホラと、
そろそろ順番が回ってきそうです(T_T)
ちなみにデジカメNikon P900の超望遠が重宝します^^;
見えてもどうにもできないもどかしさはありますが(-_-;)

で、マーティーはほとんどテレビ観ないのですが
倒れてからでは、住人が騒いで大慌てしないといけないので、
その前になんとかしようと、これをゲット!
左下の黄色いのは30cmモノサシです。

マスプロ電工 LS206、20素子の4段導波器!
広帯域のch.13~52 用です。
ch.13~34用のLS206TMHってのもあり、
価格が僅かに上がるけど、幅が少し広く、アンテナ利得も上がります。
後で考えると、34chまでしか使わないので、TMHがよかったかな~(-_-;)
20素子相当の平面アンテナもあるけど、どうも信用できなくて...

取説も同梱されてましたが
裏にも組み立て方が載ってます。

どうゆうわけか愛称が「ラブストーリー」
アンテナとどうゆう関係なのだろうか?

箱を開けると、

アンテナ本体は二分割になってます。

繋ぐとこうなります。
20エレメントで4段導波器です。強そうでしょう^^;
今のノーマルの20エレメントより1~2dBアンテナ利得が高いです。
電力で2dBだと約1.5倍ということになります。

全長187cm!

高さ2mの扉の前に立てるとこの長さ
事前に調べてたとはいえ、実物は圧巻です。
ちなみにもう一ランク上の30エレメントは、3mだったのです。
勢い余って買わなくてよかった~

コロニアル屋根は、瓦屋根よりも傾斜が急で滑りやすいので、
命がけで自力で屋根に上がってDIYするわけにはいきません。
かといって業者に頼むと、10万円近い出費になると聞きます。
そこで屋根裏にアンテナ設置することにしました。
コロニアルは、セメントと繊維質の素材が主原料で
電波がどれくらい遮断されるか不安もありますが
そうゆう事例は見つからず、やってみるしかありません。

さて、2Fの屋根裏に入る点検口は、ある部屋の押入の天井にあります。
そこから入るには、押入のものを全て出さないといけません。
で、設置の後の調整や点検で何度も出入りすることになりそうなので、
廊下の天井に点検口を新設することにします。
手前のライトと奥のライトの間が良さそうです。
右側の装置は、2F用のWiFi親機とLANスイッチです。

そのWiFi親機を設置する配線の為に押入から屋根裏に入った時に
アンテナ屋根裏構想が思い浮かんだわけでして^^;
廊下に点検口を開けられそうな位置の写真を撮りまくってました。
大きな柱があるとまずいので、屋根裏側からの穴位置の目安を決めます。

これで廊下の天井から大まかな柱の位置の目星をつけます。
これの原理は調べたことないけど、超音波かな?

枠を取り付けるのに柱を利用したいので
更にこれで、針をブスブス挿して正確な柱の位置を見極めます。

で、穴開け位置にテープを貼ります。

真下から
最近は余暇が少なくなってこれだけで1日終わりです(T_T)

カットは数日後であります。
この工具、ボッシュのマルチツール(カットソー)の出番です^^;
マーティーのはちと古い?「GMF 250 CE」です。
電動ノミといった所でとても便利で使うのが楽しいです。
先端が高速で左右に3°程振れる動作なので跳ね返りはとても少ないです。
Amazonですとこの辺りの本体とブレードです。


この掃除機のホースと一緒に持って切り屑を吸いながらカットしていきます。
ただの小型掃除機です(-_-;)

写真では分かり難いですが
石膏ボードだけ、輪郭カット完了です!
まだ吊り天井の柱についているので、落ちてきません。

残りの吊り天井の柱をカットします。
マーティーのシグソーは、「BOSCH PST800PE」です。
今回は広告収入を夢見て、Amazon広告を多用しております(-_-;)
Amazonですとこれが最新かな 


手持ちの一番長い歯をつけましたが
吊り天井の柱を切るには僅かに寸足らずで敢えなく撤退(T_T)

仕方ないので手動式の「Z ライフソー」を使います。
刃渡り265mm 板厚0.60mm 切幅0.92mm でなかなか使い易いです。
先の大げさな電動工具がなくても、これ1本でいけたような気も(-_-;)
Amazonですとここ

切れました!
意図はしてませんが、柱がいい感じに斜めに切れたみたいで(-_-;)
ストンと落ちてきません^^;
ちょっとコネコネして

外れました!
これは、後で蓋として使います。

屋根裏の天井には断熱のためのグラスウールが敷いてあります。

点検口の外枠を固定する角材を追加します。

くり抜いた内側の石膏ボードを
点検口の蓋に合わせてカットして取り付けます。

裏側

付属の固定金具で枠を固定して、蓋を嵌め込みます。
この点検口は、軸があるので、この様に開いて落ちないようになってます。
もちろん簡単に取り外せます。

ひとまず、点検口は完成したので蓋を締めて、
この日はここまで~(T_T)

また数日後、
まずは、長い脚立を外でキレイに洗って家の中に持ち込んで、
2Fの廊下に立てて、新設した点検口から天井裏に半身を出します。
夏は屋根裏がかなり熱くなるので生物はいませんが、
埃が多いのでゴーグルとマスクをして~
思ったよりも長いので設置場所に苦難しました。
小1時間ほど、どう取り付けようが考えて~

この取付金具をヨドバシカメラ通販でポッチッ!
2000円未満なのに送料無料で翌日の夜届くってのはいいですね~
それにしてもヨドバシカメラからは、かなりでかい箱で来ました。

届くまでの間にGoogle Mapで送信局と自宅の角度を出して
ダンボールで角度調整定規を作っておいて、
その簡易定規で取付金具とポールの向きを合わせておきます。

家の東西辺は、東西より5°傾いてました。
その辺から狙う親局は21°の方角なのです。

アンテナを箱に入ってたバラバラの状態で屋根裏に入れ込み
屋根裏で組み立てましたが、中で身動きとるのが大変で
この位置に入れるのに一汗かきました。
変な筋肉使って腰も痛めたみたいです~(T_T)
反射部辺りの真上が屋根裏で最も高いところです。

別アングルから
結構広い空間なので、他にも活用したいところなんですが...
タンスの肥やじゃないけど、屋根裏の肥やしになるだろうな~(-_-;)

配線用の同軸ケーブルは、
Amazonのこれが届いております^^;

価格が比較的安く、F接栓が良さげだったので。
POSTTAという所のS-5C-FBです。
(画像は、Amazonから借物なのでアフィリンク付きです)

初めて買いましたが、4層シールドというものでなかなか良さげです。
シールドは普通の網線なので、Amazonの画像とは、かなり異なってます。
マーティーが剥いたので、汚くて分かり難いですが(-_-;)
外皮~網線~アルミ箔~網線~アルミ箔~絶縁体~芯線
F接栓つける時の皮剥きはそれなりに大変ですね~

まずは、アンテナ単体で動作テスト!
点検口からケーブル引っ張り出して、ブースターなしで
近くの部屋のテレビで確認すると、レベルは良さそうです。

2m程先に既設の押入から入る点検口があります。
ここにアンテナ系が集中してて、ブースター電源や分配器もあります。
新設ブースターの電源コードが届かないので
コンセントを増設(中央手前)しました。
電気工事士免状あるので、柱に取付けてもOKです^^;

ブースターは、DXアンテナのCU35MS
アンテナ直下につける屋外用ではなく、
これは屋内用ですが、電源内蔵です。
これもAmazonのここです。


BS/CSのTILT調整とやらが付いてる方がいいかな~
ってのと、数量がでてるのか、4種中このモデルだけ極端に安かったんです。
購入時点で価格:¥13,468 でした。
結局、TILTは、使ってないのですが(-_-;)

ブースターは柱にぶら下げて~

埃が多い所なので
トラッキング防止のシリコンカバーしときます。

POSTTAのアンテナケーブルをカットして
所望の長さのアンテナケーブルを作ります。

上のはカッターで地道にやりましたが、
滅多に使わないけど、同軸用の線剥きもあった方がいいですね~
ってことで、11.11の日にこれポチッ!
US$3.16(12% OFF、送料無料)
AliExpress.com Product - Flat or Round UTP Cat5 Cat6 Wire Coax Coaxial Stripping Tool Universal Cable Stripper Cutter Stripping Pliers Tool for Network
アンテナケーブルの配線完了!

実は、BS/CSのレベルを上げたくて
ブースターを二段にしています(上の写真の左下の小さなBOX)
が、二段目のブースターの入力過剰になったようで
出力が出ませんね~(T_T)

前段のブースターの入力ATTを-10dBにしてみると

出力が出るようにはなりましたが
以前より20dB以上も低いのです(T_T)

しかたないので、前段のブースターは撤去して
これで直結します。
昔、金メッキがいいな!と買ってたもの。
日本アンテナ F型接栓 中継 金メッキ仕様 F-FG-SP

前段のブースターを取り外して直結しました。
これで新設のブースターだけです。

新設ブースターのATT、利得調整は、全てMAX位置です。

ある部屋のテレビのBSのアンテナレベルは、前とほぼ同じになりました。
テレビのアンテナレベルは絶対値ではなく信号の品質らしいのですが
高周波が不得意なマーティーにはよくわかりません(-_-;)
特定の1台のテレビで比較するしかないですね~

UHFは、以前と同じ放送塔から受信してないので
一部チャンネルも変わって、一概に比較できませんが
テレビのアンテナレベル表示で5~6dBUPしてるのでいいでしょう。

今までの中継局は、約23Kmの所に30W、
今回は、親局なので、約10Kmの所に3KW
出力だけでも20dBのUPです。
距離が半分以下なので・・・計算すると墓穴掘るのでやめときます(-_-;)
ブースターの増幅度は同程度として~

同一のテレビ、同一のチャンネルでアンテナレベル表示値を比較すると
送信局を変えたことで20dBのUPのハズが、6dBほどしかUPしてないので
20-6=14dBが、コロニアル屋根で損失していることになります。
電力は、10logX なので、
-14dB・・・1/25ってことになります。

同じ素子数でノーマルと4段導波器の
アンテナ利得の差は、2dB程度のようで、更に損失は大きいのかな?
やっぱテレビのアンテナレベル表示は、
このような比較ができる精度ではない気がしますね~
それとも実際にコロニアルでの損失は上記のように大きいのかも?

パラボラアンテナも入れると台風の時、とても安心なのですが、
屋根が濡れてると、電波が大幅に遮断されるでしょう。

使わなくなった頂上の古いアンテナ一式は、
業者に頼んで撤去してもらうことにします。
これで、来年の台風時は少なくともアンテナの心配はしなくて済みます^^;