修理ってのは、何故か、集中してくるんですよね~
今回は、3Dプリンタに活躍してもらいました(^^)
幻のブランド「National」の電気鉛筆削り
今どきの充電式ではなく、AC100V直挿しであります!
シールからして年期を感じさせます(^^)
どうやら、初代神様ではなく、デンデらしいです。
ある日、依頼主Cさんが
燃えないゴミの分別袋に入れられているのを発見( ゚Д゚)
大きなギアがでてきました!
ここの深さもなかなか大変で
上のスケッチを左右に引き伸ばして
3Dモデルの原型ができたので
色付きで合体したモデル
そこだけ、サポートブロッカーで
<Material>
<Speed>
<Travel>
<Cooling>
<Build Plats Adhesive、他>
同様に前面パネル枠の方も
ノズルからニョキニョキ出てきました。
モーター部の嵌る周りに塗って~
ケースを入れて当ててみますが
37分経過
開始から約1時間後
後ろのサポートは、カッターナイフで取り去りますが
最初にプリントしたやつは、これ
サイドは、キレイです。
原点を調整します。
XY軸を原点位置にスタンバったので
「Work coodinates」も「Machine coodinates」も
裏側
切り離せました。
できてすぐのサイズ測定を忘れましたが
裏の成分表です。
後ろから
斜め後ろから
ちらっと白が見えてますが
まずは、グリースを取り除かないと
中華のおまけについてた鉛筆
救出するも「削り屑ケース」だけ無くなっていたので
ご息女のL嬢に尋ねると
「もう使ってないと思って、昨日、燃えるゴミの分別袋で捨てた」(゚Д゚;)
発見が1日早ければ助かったのですが・・・時すでに遅し(+_+)
まだまだ、色鉛筆とかで活躍するものなのですがね~
本体は、「燃えないゴミ」に分類され、
回収日は、まだ先だったので
辛うじて廃棄は免れたのでした。
しかし、完全動作してても
裏の銘板は、成形で刻印されています。
「ナショナル電気えんぴつケズリ」
鉛筆じゃなくて、鉛FREEですね~(^^)
品番は「MODEL NO. KP-S2」
温度ヒューズ 110℃ 付いてますね~(^^)
販売店に持って行けば、交換してくれるらしい
後の方のショットでその理由が分かります。
前置きが長くなりましたが、
もはや削り屑ケースの実物はもちろん、図面もないので、
形状が分かりません。
かなり古いし、本体ならともかく
引き出しになってるケースの写真は、なかなか見つからず
参考になりそうなのは、ネットで見つけた5点のみ(~_~)
全体形状は、これでほぼ掴めますが
後ろは、ちょっと底が上がって、前は、ちょっと下がってます。
削り屑を残さず捉えようとする長年のノウハウの蓄積かな?
なかなか複雑そうです。
前面の下がっている部分の形状や
引っ掛けの爪の形が、少し分かります。
手前の部分の様子が良く分かるショットです。
真上からの形状
赤丸部の小さな突起が気になります。
せめてこの横幅の寸法だけでも知りた~い
本体を測定しても左右のクリアランスまでは、解からんからですね~
そのケースの突起
後の採寸の時、現物を確認したら、凹みではなく凸みでした(^^ゞ
汚れが爪の陰の様に見えて錯覚するんです~
凡その構造が分かったので
採寸していきます。
後ろの3本のネジを外して、分解します。
真上から
温度ヒューズです。
簡単に交換できるようになってるってことは
切れることが多かったのかな~
本体の前面外殻を中心に採寸していきます。
特に、この傾斜が測り難い~(>_<)
こんな苦肉の策もして測っております(>_<)
やっと、マーティー式図面ができました!(^^)
中心部分の断面からソリッドモデル化していこうかと
ちまちま弄って3Dモデルがほぼ完成です。
上のだったら一発でプリントできるのですが
透明アクリルの前面パネルを嵌め込みたいのでプリントし易いように、2つに分解します。
モデルの3Dビューを動画で
各アングルからのショットを!
真上から
「USDファイル(*.usdz)」が新しくできてますね~
久々なので、知らないのは、マーティーだけ?(^^ゞ
昔作ってた設定が残っているので、それを使います。
高速モードの設定もありますが
3年以上ぶりで、脱調するといけないので
プリント速度は、低速モード(^^ゞ
後部が
スライス後のモデルです。
水色は、サポートです。
右側の説明は、
予想時間:3時間36分!
「6.95m/21g」は、使用するフィラメントの量
「51.81¥」は、フィラメント1Kgの価格を入力していると
材料費として計算されます。
[Save to File]で
スライスされたGcodeファイルとして保存されます。
設定項目がとても多く、意味不明の所も多いですが
一応、全て記録しておきます。
<Quality>
<Shell>
<Infill>
<Support>
ちなみに、高速のこの設定だと
2時間4分なのですが
今は、自信ないので(^^ゞ
7分23秒と、長い動画ですが
プリントしていく様子を
Cura Ver.3.5.1のシミュレーションで!
1、2、12、29、155、169~174層だけ
途中は、飛ばしています。
実際には、こんな調子で1層0.2mmのを
174層積み上げるので、とても時間かかるのです。
スライスして、Gcodeファイルを作っておきます。
使用するフィラメントの量は、「1.46m/4g」
材料費たったの「¥10.90」であります(^^)
まずは、3Dプリンタにフィラメントをセットします。
一番最初に買ったGeeetech製のPLA Whiteです。
長く冬眠させてたので
フィラメントが劣化してないか最も心配な所です(;´Д`)
一緒に入れてた靴用のドライペットが、湿気を吸って少々ジェル状になってます。
たぶん、大丈夫だと思うのですが・・・
フィラメントを自作の簡易フォルダーに装填!
ちょっと前
で修理して、5年弱ぶりのプリントです(^^ゞ
ちゃんとプリントしてくれるか、ちと心配ではありますが
Repetier-Host Ver.2.3.2を起動して
USBで3Dプリンタと接続します。
ノズルの温度が200℃になったので
フィラメントを挿入して、10mm送りを数回
ノズルからニョキニョキ出てきました。
第一段階、ひと安心です(^^)
右側面に微妙な段差がありますが
拡大!
泡状の物も出てないので
湿気は吸ってなさそうです(^^)
先に、時間の短い方の前面パネル枠から
Curaからもプリントできるのですが
マーティーの好みで
Repetier-Host Ver.2.3.2に読み込みます。
ノズル:200℃
ベッド:70℃
になったので、プリント開始!
予想時間:44分 になっています。
快調な滑り出し
なかなかキレイなファーストレイヤー(1層目)です!(^^)!
白いドーナツは、レイヤーファン
ノズルから出たら急激に冷やして固まらせる為です。
1層目では、停止しています。
3層目(だと思う)を動画で
レイヤーファン 20%
5層目辺りも動画で
久々に見ると楽しいので、動画も沢山撮ってます(^^)
10層目辺り
やや全景の動画も
20層目辺り、右横から
これは、静止ショットです(^^ゞ
6割ほど終わったところ
光の反射具合から表面の荒れはなさそうで
なかなか調子よく進んでいます。
終了!
緑丸部、R入れるの忘れてました~(^^ゞ
これで削ります。
まあ、こんなもんでしょう(^^)
ノズル温度もベッド温度も安定しています。
赤枠部のサポートを取り去って
後部のケース部分と嵌合させる時に調整が必要でしょうが
ひとまず、完成かな?
続いて、後部ケースをプリントします。
3時間40分コースです(>_<)
これも、快調なスタートの1層目であります(^^)
造形に影響が出るほどではないですが
この波の様な縞々は何だろう?
時間か面積が一定の割合で出ているようです。
2層目です。
対角線にプリントする向きが1層目と変わりますが
あの波の様な縞々は、同じように出ています。
2層目の時点で、残り時間:3時間30分か~(>_<)
前面パネル枠の時からプリント速度を上げれそうだったので
2層目から120%に速度アップします。
30分ほど短縮されて
残り時間:2時間53分6層目をプリント中
1~4層までベタ塗りで、
5~6層は、Infill:20%にしてるので
中は、ぎっしり埋めるのではなく、この様に巣状になってます。
7層目をプリント中
ベッドの温度が下がらないと外せないので
7~10層が、またベタ埋めになり
ケースの底になります。
本来なら最後まで放置してていいのですが
安めのフィラメントでして~
弱めの絡まりなら自力で引っ張って解けてるのですが
たま~に、強く絡まってることがあり
手で解いてやらないといけないのです(>_<)
妙な音がした時は、すぐに絡みを解かないといけないので
この場を長く離れられないのです(~_~)
まあ、じ~っと視てる訳ではないので、他の作業はしてますが・・・
40層目辺り
だいぶ、それらしい形になってきました(^^)
残り時間:16分くらい、もうすぐです。
全景です(^^)
フューム(フィラメントの蒸気)をできるだけ吸わないようマスクして
左の部屋にある「焼肉排煙システム2号」の弱で換気しています。
終わりました!
実際にかかった時間は、表示されません。
ポロっと取れます。
ベッドは、オリジナルのものから
3mm厚のFR4(ガラエポ)に交換しています。
裏返してサポートを取り除きます。
スルッとは取れませんので
カッターナイフでコネコネして
後は、ヤスリで整えて、終わり
よく写ってないですが、あまりキレイじゃないです(>_<)
先にプリントしてた前面パネル枠とご対面であります(^^)
ここにきて、ようやく気付くのでありますが
クリアランスを取るの忘れてました~(^^ゞ
やや複雑な嵌合にしておりまして~
クリアランスゼロでは、嵌るわけもなく
30分ほど、ヤスリと格闘するのでありました(>_<)
まあ、図面上は、ゼロ嵌合で合体しているので
削ってクリアランスとれば、嵌るのであります(^^)
裏側
上出来のようなので(^^)
さ~て、電気鉛筆削り本体に入れてみましょう!
少し左右のクリアランスを取り過ぎたかなという程度で
良さそうです!(^^)!横から
斜めの所、ピッタシではないですが
まあ、許容範囲でしょう!
まだ、後ろのモーター部分を付けてないのですが
後ろのモーター部分を付けると
あれっ?
拡大
ケースが飛び出してきました。
やや斜めに入れたりしてもダメです(>_<)
どこかの出っ張りを見落としたのか?
奥の方、どこも当ってなさそうなんですがね~
どこが当ってるか判らないので
この朱肉を
あまり付かない(@_@)
後ろ側から見ると
水色線までモーターブロックが来るのですが
緑丸の所、ケースが微妙に飛び出しています。
色々診ていると
どうやら採寸をミスってたようで
本体が1mmほど長すぎたことが判明(^^ゞ
Fusion360でモデルを開いて~
適当な所を1mm幅でカットして
1mm幅の部分を除外して
前部分を1mm移動して合体すれば、完成です。
最初のと同様に、STLでエクスポートして
CuraでスライスしてGcodeファイルを生成しておきます。
ここも当たってそうなので
ちと薄目にしておきます。
ケースを閉じた時に引っ掛かる突起
ちと甘かったので、ちょっとだけ飛び出しを増やしておきます。
嵌合部分(青塗部)のクリアランスも取るために
面を0.1mmほど下げました。
明日の朝一からプリントしよっと!(-_-)zzz
翌朝、
昨晩のGcodeファイルをCura Ver.3.5.1に読み込んで~
いざ、プリントスタート!
あれっ?!
初めてみるエラーが(;´Д`)
「Error: MINTEMP triggered, system stopped!
Heater_ID: bed」
えっ!もしや、ベッドの温度センサーが死んだのか?!(;´Д`)
3DプリンタのLCDパネルを見ると
どうやら、ベッドの温度が低すぎるようです。
「MINTEMP」TEMPoraryがMINimumと思いきや
MINimum TEMPratureでした~(^^ゞ
「LOWTEMP」とかにしてくれれば、すぐ気づいたのに~(;´Д`)
部屋の温度計を見ると
7℃(゚Д゚;)
今朝は特に冷え込んで、水道や井戸の水栓が凍結してそうな寒さ!
さっきエアコン始動したばっかしですからね~
エラーが出てたRepetier-Host Ver.2.3.2を見直すと
ベッド温度:4.45℃(゚Д゚;)
何℃だったら大丈夫なのかわかりませんが
しばし待ちます(~_~)
マーティーは、しっかり防寒具を着て、帽子も被っておりますので(^^ゞ
しばし、3Dプリンタの回りを眺めてると
ありゃ~ フィラメントが折れています(>_<)
どうも夜中は、0℃以下になってたのかも?
フィラメント、低温だと簡単に折れるんですね(>_<)
今、リールのフィラメント触ったらバラバラに折れそうだ~
部屋が温まるまで、どこも弄らずにじっと待つことにします。
折れたフィラメントを引き抜きます。
おっと!中も折れてました!
たぶん、エクストルーダーのギアで噛んでる所でしょう。
いや~低温時の稼働は怖いですね~
いい教訓になりました。
フィラメントを挿入して~
ベッド温度も70℃になったので、プリント開始です。
もう50分も経ってます(>_<)
やっと、1層目です。
なんだか、表面がちと汚いですね~(>_<)
まあ、浮いてはいない様子なので、このまま進めます。
室温:15℃
後部のサポートの所が浮いてます。
ん~ん、室温が低いので、ベッドへの定着が弱いかな~
少しだけズレてるだけなので
まあ、サポートの役目は果たしてくれるでしょう
右側も少し浮いてるな~
部屋が温まってからですが
フューム(フィラメントの蒸気)を吸わないようマスクして
今回は「焼肉排煙システム2号」の吸込口の近くで
ファン弱で換気しています。
終わりました!
できはどうかな~?
ベッド温度が50℃以下に下がるまで、しばし眺めますが
下の微妙な浮きだけで、暴れは無いようで
側面は、なかなか良さそうです(^^)
今回は、気温が低いだけにヒヤヒヤのプリントです(+_+)
ベッドを100℃にしないといけないABSなんかやってたら
確実に失敗だったでしょう。
安心して、別室でコーヒー飲んで戻ったら
ベッド温度 35℃になってました。
ポロっと外れます。
後のサポートの所もどうにか大丈夫です。
赤丸部は、サポートブロックしてるのに
ちょっとだけ髭の様なのができます。
まあ、指で簡単に取れるので問題ないのですが・・・
ズレてたお陰で、最初のより簡単にできました。
サポートは、もっと少なくていいのですが
Curaの設定をなかなか弄れなくて(^^ゞ
横筋が一定ではないですね~
撮影条件が異なるし
色塗りテストした後なので、赤が透けておりますが
横筋が、上のより均一に見えます。
底の方は、筋は、一見キレイですが、光沢がありません。
ベッドへの密着が悪かった証拠ですね。
四隅の角に筋がないのは、浮いてたからです。
危ないとこでした~(>_<)
斜めの筋はともかく、ベッドに密着してた感がよくわかります。
これも右の上下の角は、少し浮いてた跡が判ります。
反射光沢が妙なのは、天井灯が4つのリング灯だからです。
ここの傾斜角度は、とても測り難いのであります(^^ゞ
そう真横から見ることはないでしょうから
31.9mm
予想所要時間:7分2秒
「ポスト処理」して
少し向きを変えると、目立たなくなるし~
良しとしましょうかね(^^)
裏側
いいんじゃないでしょうか(^^)
では、前面パネルを作ります。
横幅の設計は、57.60mm
プリント品の実測:57.4mm
X軸:99.6%
縦幅の設計は、30.985mm
プリント品の実測:30.7mm
Y軸:99.1%
前面パネルには、関係ないけど、
Z軸は、ケースの後ろの方で
設計:31.50mm
Z軸:101.3%
まあ、アクリル筐体の3Dプリンタですからね~
組み立てた時に調整しただけなので
捨ててなくてよかった(^^)
モデルは、単純な直方体なのですが
周りをカットするだけなので
「主軸回転速度」は、3000rpmにするのですが
前面パネル枠が 57.4 x 30.7mmなので
前面パネルは、全辺にクリアランス0.1mm取って
57.2 x 30.5mmにします。
線を引いてみると~
赤枠の部分から余裕で切り出せます(*^^)v
Fusion360のCAMを使いたいので(^^ゞ
切削原点を左角の上に設定します。
整理しております(^^)
エンドミルの一般的な形状です。
プラスチック用の溶着し難いタイプを使います。
カットなので、最も細い 先端径 0.8mmを!
NCKが5mmなので
3mm厚のアクリル板を底まで切削できます。
<スパイラル・タイプ>
先端タイプ | Flat | Ball | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Flute | 1 | 2 | 4 | 2 | ||||
先端径 [mm] | 2.0 | 0.8 | 2.0 | 3.175 | 3.175 | 3.175 | 2.5 | 3.175 |
OVL | 40 | 38 | 50 | 38 | 40 | |||
NCK [mm] | 12 | 5 | 12 | 28 | 40 | 28 | 14 | 30 |
BRAND | HUHAO | SYLIFE | ? | HUHAO |
ちなみに、2つの異なるミルタイプがあって
先端はどちらも、2-flute(2枚刃)で
左:スパイラル・タイプ
右:Fishtail-Type(トウモロコシタイプ)
なぜか、英語では「Fishtail」=「魚の尻尾」ですが
日本語では「トウモロコシ」と呼ばれます。
アクリルは、切削の熱で溶着し易いので、左のを使います。
基本的な切削条件は、
この時に頑張って作った表 を使っています。
設定表:<PVC・アクリル・ABS・PE(ポリエチレン)>
エンドミルタイプ:スパイラル・タイプ(Flute:1or2)必須
エンドミルタイプ:スパイラル・タイプ(Flute:1or2)必須
D[mm] | 0.6 | 0.8 | 1.0 | 1.2 | 1.5 | 2.0 | 2.5 | 3.175 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
切削送り速度 Vf [mm/min] | 2000rpm | PVC | 100 | 130 | 160 | 180 | 200 | 230 | 240 | 240 |
3000rpm | アクリル ABS | 150 | 190 | 230 | 270 | 300 | 340 | 360 | 360 | |
4000rpm | PE | 190 | 260 | 310 | 350 | 410 | 460 | 480 | 480 | |
深さ[mm] | 0.3 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.7 | 0.7 |
0.8mmのでアクリルを切削するので
Spindle:3000rpm、Feed:190 ⇒ 210mm/min
にちょっと上げて・・・3で割切れて計算し易いように(^^ゞ
ランプ送り速度:3/2の140 mm/min
切り込み速度:1/3の 70mm/min
に設定します。
「2D輪郭」の最初の設定で
Fusion360のMyToolsに登録している
0.8mmのエンドミルを選択して~
マーティーのCNC2418では、
300にすると、Gcode S300になって、3000rpmになります。
「タブ」にチェック入れますが、タブの数が多過ぎるので
全周を底まで切削する場合は、必須ですね。
先の表に従って
「最大粗取り切込みピッチ」0.4mm
「均等切込みピッチを使用」にチェック入れます。
3mmの厚みを一気に切削できないので
0.4mmずつ掘っていく設定です。
シミュレーション!
ちゃんとタブができてます(^^)
Gcodeファイルを生成して~
明日に備えて、早く寝ますか(^^ゞ
・・・
翌朝、とても寒く
室温 6℃であります(+_+)
すぐにエアコン暖房入れます。
アクリル板より0.2mm深く掘るので
アルミのステージが削られないように
下にベニヤ板を敷いてセットします。
左のは、7年以上前に作ったサイクロン集塵機、
ホースは、融通が利く手持ちです(^^ゞ
ちょうど8周です。
スパイラルタイプのエンドミルのセット
左3つが、0.8mmです。
これは、横からのショットで
前後方向のY軸の原点は、この辺でいいでしょう!
これは、前から
左右方向のX軸の原点も、この辺でよしと!
最後にZ軸の原点を調整します。
挟んだ新聞紙をゴソゴソ動かしながら
0.1mmずつ下げていって
新聞紙が動かなくなった所で
この時に作った右のマーティー特製ボタンボックスの
RESETボタン(右上の赤ボタン)を押して
全て0.000にします。
下にWorkだけRESETできるボタンがありますが
好みじゃなくて(^^ゞ
このアクリル板の切削は、初めてですが
ちと溶着気味ですね~
これは、昔、別のアクリル板の時
Φ2、3500rpm、深さ0.5mmで
溶着してない切削屑です。
今回は、径も小さく、回転数も低い条件なのですが・・・
執筆中に調べて判ったのですが
「アクリル樹脂」は、
「アクリル酸エステル」または「メタクリル酸エステル」
を重合した高分子化合物を指すとのこと。
今回と同じもので切れ端じゃないやつの保護シートに
「メタクリル樹脂板」と書いてありました。
アクリル樹脂の意味は広義で、アクリル系ポリマー全体を指すこともあれば、
一般にメタクリル樹脂を意味することもあるそうなんですね。
その差によるものかもしれないし
結局の所、溶着については、
「押出製法」と「キャスト製法」の差かもしれませんが(@_@)
溶着してない時は、粉状になって飛び散るのですが
3Dプリンタは、ジワジワ積み上げて造形
このCNCは、ジワジワ掘り下げるので対称的ですね。
手前の辺の時、ちょっと上がって、タブにしてるのがよくわかります。
が、部材が僅かに浮いてますね~(>_<)
ギリギリを切削しているので
固定具が1個しか付けれなかったからな~
7分29秒で終了
予想時間は、7分4秒でした。
こんなものでも手作業でカット&調整してたら1時間では済みません。
終了直後の切削屑
屑が、くっついてるとこもありましたが
吸い取りました。
保護シートが切れてない所もありますが
アクリル板自体は、カットされてます。
下に敷いていたベニヤ板は、
ちゃんと浅く切削されているので
Z軸原点の調整は、完璧だったようです(*^^)v
寧ろ、設定の0.2mmより深いかも?
タブは、カッターナイフで簡単に切り落とせます。
わりと面白いんです(^^)
保護シートを剥がします。
切削面に切削屑が少しばかり張り付いてますが
指でポロポロ取れます。
タブは、ヤスリで削ります。
微妙に大きめだったので、ヤスリで少し削って
ギチギチで入ったので、接着剤は、やめました(^^)
メタクリル樹脂の透明度92%で
ガラスの透明度90%を上回ります。
ストロボ焚くと存在が判りませんね~
よ~く観ると、反射光で左下が少し明るくなってるとこかな。
ストロボなしでは、
あると言われれば、判るって所ですかね~
なかなかいいです(^^)
本体に装着!
テーブルクロスの模様が写り込んでいい感じです(^^)
切削屑の溜まり具合がよく見えそうです。
一時は、全体を白でプリントしようとも思いましたが
アクリル板を嵌め込むことにしてよかった!(^^)!
今回のフィラメントは、PLAの白
赤のフィラメントは、あるにはあるのですが、ABSなのです。
ノズル温度も高いですが、ベッド温度が特に高く
100℃以上に上げないと1層目が反ってしまうのです。
それで「冬にABSをプリントするな」という格言が?(;´Д`)
オリジナルは、ややグレーの透明だったようですが
前面枠だけ本体に近い色で塗ります。
住人Cに赤いマニュキア持ってないか尋ねると、
これ持ってきました(・。・)
さすがに使えないので~
百均セリエで、
分厚く塗れるレジンタイプのもありましたが
普通のマニュキュア
¥110であります(^^ゞ
今どきは「マニュキュア」じゃなくて「ネイルエナメル」と云うのかな?
最初の失敗品に塗って比べてみます。
息を止めて~
Diorとの違いが知りたくなりますよね~(^^)
Diorは、箱に載ってました。
パット見、同じような名称もありますが
おっ!最後の方に「銀」が!
あと、「アーモンド油」!
ポスカの方が塗り易いのですが、艶消しだし
百均のマニュキュアの方が断然近い色ですね~
どうにか、はみ出さずに塗れた、かな?(^^)
なかなかいい色であります!(^^)!
横から
まあ、ケースを挿し込んだ時に見えない所は塗らなくていいでしょう(^^ゞ
正面から
あっ!ちとはみ出てるのがバレました(^^ゞ
この後、カッターナイフで削りましたが
こう出来ました!(^^)!
このデジカメでは、ほぼ色の差が判りませんね~
この隙間だけ塗ると、ケースを引き出した時にいびつになるし~
このアングル以上に横にはしないだろうから
このままで手を打ちます(^^ゞこっちからは、いいですね~(*^^)v所で、分解した時に見つけたのですが
ここは、最終段でゆっくり回り遠心力が小さいので
欠片の一部がグリスでくっついたままです。
半分は残っているので、動作に支障は出てないのですが
今後の為にも修復してた方がいいので
プリント中や夜に修復していました。
割れてる方のは、前後(写真の上下)に遊びがあるので
プライやで持ち上げて~
軸から抜きました。
そのアルミ缶に入れて~
Simple Greenに漬け込みます。
ワイヤーで浮いてこないように押さえて
約2時間後
グリースは、すっかり落とせました。
欠けた所を拡大
拡大
今回は、先細のエンドミルを
ミニリュータに付けて空中作業
歯車だけに、まるで歯科医になった気分です(^^ゞ
こんなところでいいでしょう。
詰め物が抜け難いように
写真右下方向にいくほど、広めに削っています。
切削屑を洗浄して
横から
ほんとに虫歯を削った感じです(^^ゞ
横から
いいんじゃないでしょうか(^^)
拡大
住人Cというか、その仲間のS嬢、予知能力が凄いようで
もう何年も工房に粘土などなかったのに
先週、小麦粘土を持参してきてたのであります。
立体造形しり取りゲームってのをしたらしいのですが
置いて帰った小麦粉粘土をひとつまみ拝借して
正常な部分の型を取って
欠けた所に移動させます。
目視で確認し易いようにと紫にしたのですが
写真での確認は、明るい色の方が良かったかな~(^^ゞ
これ、数年前にYouTubeで観て、やりたかったんです(*^^)v
「簡易3Dプリンター⁉のような使い方も」と
瞬間接着剤と重曹でのやり方が紹介されています。
それをやろうかと思ってたのですが
アロンアルファ+重曹では、アクリルよりちと弱いらしい情報を得て
この2液性のを使います。
成分が不明ですが、以前、かなり固くなった記憶があります。
上の写真で分かるように
2つのシリンジを同時に出せる構造ですが初使いなので
黒いのが先に出て、その後に白いのが出始めるもんだから
同じ量になってません。
こんなに沢山必要ないのですが
なかなか止まらず、どんどん出るのです。
白いのに合わせて
黒いのを同量混ぜ合わせます。
爪楊枝でツンツクして奥の方まで入れ込みます。
型に異常は、なさそうです。
5分ほどで整形終了
拡大
アングル変えて
では、本体に装着します。
ガシッっと嵌め込むだけです。
この商品が出た時代は、シリコングリースは、なかったのかな?
更に拡大
山が少し大きめなので削って整えらそうです。
ひっくり返して~
山のつなぎ目が、微妙に凹んでますが
まあ、許容範囲でしょう
横からアップ!
横に擦っても傷は、全く付かないのですが
グッと押さえると
少し凹みます(赤丸部)
表面硬度は、アクリルより硬いけど
圧縮硬度は、低いってことですね~
まあ、あまり硬いと欠け易くなるから、いいということに。
更に拡大
ちょっと繋ぎ目の凹みが気になりますが
よきかな(^^)
反対から
修理後の初削りは、
ケースを廃棄したL嬢の御手でやってもらいました(*^^)v
日本のとは異なる硬い木を使ってるのか?
やけに削り屑が緻密なのです。
割れてても実物があれば、かなりの精度で造形できますが
ブログをまとめていたら
もう次の修理依頼が入ってきたのであります(゚Д゚;)