2025年9月30日火曜日

1万円の超音波カッター、なかなかいい~

今まで、マーティー工房には、超音波カッターがなく
嵌め込みの筐体は、何とか工具でこじ開けていましたが
ACアダプターやリチウムイオン電池が入りのものは
筐体が接着されているので
切断して分解しておりました。

この直径22mm、厚み0.2mmの小型丸鋸を

小型リューターに装着して愛用しておりました。
焼入れ鋼なのでプラ筐体などがよく切れるというか
ちょっと油断すると、中のパーツや電池を切る恐れがあるのです。

そこで、最近は、
ペン型の軸に極小ノコギリ(厚み0.3mm)を付けて、
手引きでチマチマとやっておりました(^^ゞ

所が先日、リチウムイオン電池入り空冷服のバッテリーを
かなり気をつけてジワジワ切ってたのですが
中の電池の端子を鋸刃で一瞬ショート! 危ない所でした(゚Д゚;)
鋸刃の2ヶ所変色しているのが、その傷跡であります(^^ゞ

実は、先にこの様なものも購入しておりまして~
歯医者さんで歯石を取ってもらう奴ですね(^^)
皮膚だと何も反応しませんが
爪に当てるとすぐに熱くなってきたので離しました(゚Д゚;)
歯石が取れたか自分では確認不能ですが、除去できてそう(^^)
「歯垢除去用超音波スケーラー」
超音波カッターの存在は、知っていたものの
高価で手が届かなくて・・・
上の超音波スケーラーが安い割に強そうなので、探してみると~
おっ!これ、まともそうだ!
「JAKEMY JM-Y10 PRO 2 in 1 超音波カッター」
”2 in 1”は、カッター&ポリッシャー
この価格でどれくらい切れるんだろうと、店の動画を観ると
厚さ1~2mm辺りのプラ板、アクリル板、塩ビ管(PVC)や
ガラエポっぽいユニバーサルPCBも切ってます。
別の店の使用例を観ると、色々便利そうです。

ほとんどの店にパワーが載ってないのですが
ある店のサイトでは「35W 40KHz」だと。

後でよ~く読むと
「35W Multi-Country Charger」なので
ACアダプターの定格の事だったのです(>_<)
実際の超音波出力は、如何ほどか判らず仕舞い。

”PRO”の方がパワーが強いのか?と思ったら
有無の差は、付属してる刃の種類だけ(左右で縮尺が異なってますが)

コードレスもあるにはあるのですが、倍以上のお値段(゚Д゚;)
「Hanboost C1 Cordless Handheld Ultrasonic Cutter Knife」
26,606円(13%OFF、送料無料)

Power Rate:30W
ん~ん、これも、入力電力っぽいですね~

こちらは、65W!
これは、超音波出力っぽい書き方をしてあるのですが・・・
さすがに、4倍の価格なので、マーティーには手が出ず(T_T)
「Chawke CK-01 High-Quality 65W Ultrasonic Cutting Knife」
39,178円(40%OFF、送料無料)

上の奴の駆動制御系は、この筐体!
かなり強力そうです。
余裕のある方は、こちらがいいでしょうね~(^^)
「JAKEMY JM-Y10 PRO High-Quality 65W Ultrasonic Cutting Knife」
この駆動系込みで 39,178円(40%OFF、送料無料)
その店には、この表が
アクリルは、切れ難いのかな~
溶融温度の差だろうから、
冒頭の奴でも薄いアクリルなら切れるだろう~

ということで、選定と確認に時間を要しましたが(^^ゞ
最初に見つけたのに決定!
JM-Y10 PROで最安だと思われるこの店でポチ!!(リンク再投です)
「JAKEMY JM-Y10 PRO 2 in 1 超音波カッター」
それが、長~いブログを書き終わってリンクを見直してたら
上の店、日本仕様のが売切れた様なので、別リンクも貼っておきます(^^)
「JAKEMY JM-Y10 PRO 2 in 1 超音波カッター」
12,338円(30%OFF、送料無料)

んで、7日後にご到着! 早っ!

[JP]ではなく[US]にチェックが入ってますが
店への事前問合せで、JPとUSが共用で同じものとのことで問題なし。

思ったより頑丈そうなソフトケース

ちゃんと仕切りがついてキレイに収まっております(^^)

本体は、バナナくらいで、四角いので
細かい作業では、やや、持ち難いかな~

各種ブレード、特殊繊維の安全指サックなどが付属しています。

ブレードは、上から刃が5種類、各10枚
ポリッシャー(赤いの)は、なぜか1枚しか付属していません。

本体のキャップは、開け方のラベルが巻いてあります。

スライドノブを鍵オープンマークにズラして
キャップ本体をネジって開けると

おっ!刃がついてました!
これが危ないので、ネジってゆっくり開けるように
わざわざ開け方の紙が巻いてあったんですね。

このキャップトップは、隠しBOXになっていて
なかなか固いですが

六角レンチが入っています。
ここに予備の刃も入れてみたら
蓋が固いので開ける時にバラ撒きそうになりました(>_<)
止めといた方がよさそうです(^^ゞ

後ろにTYPE-C端子があります。
INPUT:15V 2A だと・・・つまり入力電力で30Wですね~

ACアダプターは、これ

拡大すると
5V、9V、12V、15V、20Vとあるので、PD規格の汎用アダプターです。
商品説明に”35W”とあったのは、
ここの”35.0W MAX”のことだったのです(@_@)
PD規格のアダプターは、27W以上のじゃないと
15Vを出力できないからなんですね。

付属のケーブルは、1.5m、太めなので安心です(^^)

電源を接続!

スライドSW:OFF
OLEDの表示窓に「 0  2 1 A」が表示され
OFF時は「 0 

スライドSW:AUTO にすると
OLED表示窓に温度計マークがでて、内部の温度のようです。
動作表示の楕円形部がブルー、先端のLED照明も点灯します。

スライドSW:LOW ・・・ 表示部[]になります。
 ( HIGHの時は、表示部[] )
動作表示の楕円部は、消灯したままです。

楕円部を押すとグリーンになって作動状態になり
OLED表示窓に温度計マークがでます。

長らくお待たせしました
では、試し切りと参りましょう(*^^)v
まずは、厚み3mmのABSから

切削中のヒューム(蒸気)は、肺に悪いと聞くので
マスクはしておいた方がいいでしょう。

では、動画で!
AUTOモードです。
お~っ!ゆっくりですが、厚み3mmものABSが、ぬる~っと切れます(゚Д゚;)
例えると、冷えた硬いバターを切ってる感じかな~
幅15mmを17秒でカットできました!
なかなか感動ものです(*^^)v

斜めに切った所のカット面
刃を40KHzで振動させて摩擦熱で溶かして切っているわけですが
縁にバリがでるもののキレイだし、刃に何も付着しないのがいいですね~

ちょっと、このUSB テスターで
入力電圧・電流・電力を診てみます。
「USB 電圧・電流テスター(PD対応)」
PD規格対応で入力TYPE-C、出力TYPE-Cでの測定も可能です。
Non-Bluetooth 1,188円(30%OFF、送料無料)
With-Bluetooth 1,467円(30%OFF、送料無料)

では、上と同じく
厚み3mmのABSをAUTOモードでカット中の
電圧、電流、電力を観ます。
電圧は、ずっと、15V
・OFF                                                     :0.03A、0.44W
・AUTO-Mode カットしてない時:0.48A、7.4W
・AUTO-Mode カット中                  :0.62A、9.5W
ん~ん、思ったよりかなり低いですね~

では、スライドSW:HIGHで
電圧は、ずっと、15V
・OFF                                                    :0.045A、0.69W
・HIGH-Mode 振動中で無負荷時:0.47A、7.2W
・HIGH-Mode カット中                 :0.63A、9.7W
ん~ん、AUTOの時と変わらないということは~
どうやら、これが入力Power MAXのようです。
こんなに低パワーで3mm厚のABSが切れるんですね~(*^^)v

HIGH-Modeで、盃に水を入れて、刃先を当ててみました。
もっと水が飛び散るかと思いきや、僅かに水面が振動する程度ですね~
霧発生用のトランスデューサーとは、異なるし
刃が微小に出たり引っ込んだり振動しているからでしょう。

次は、アクリル板 厚み3mm、幅3.5mmの所をAUTO-Modeで!
先の同じ厚みのABSよりスピードは遅いですが
これくらい切れれば、十分に役立ちそうで、一安心!(^^)!
ちと興奮してカメラに近寄りすぎてボケてます(^^ゞ

次は、厚紙・・・ラップの心棒 厚み2mm!
紙ですが、カッターナイフでローソクを切ってる感じです。
刃は、手前奥に振動しているのでしょうが、
刃先が斜めなので、空中作業では、ちと滑るんです(^^ゞ
もしかして、撥水剤が浸み込んでて、それが溶けて滑るのかも?
切れる感じがとても気持ちよかったです。

調子に乗って、1周切ります(^^)
まだ不慣れで、刃が短いので挿し過ぎても浅くてもいけなくて
微妙な挿し加減が難しく、一発で切り落とせませんでしたが
少しの力でジワジワと切れていくのは、気持ちいいです(^^)
時折、煙が出ています。
パワーMAXと思われますが、
これくらいの時間では、内部温度は、大丈夫でした。

なかなかキレイな切り口であります(*^^)v
煙が出てたけど、焦げは少ないですね~

今度は、ポリエチレンの小型まな板の切れ端
右の大型カッターナイフで
当然ですが、一発では切れないので、数往復して切った
その左側の残りを使います。

CNC的には、柔らかく溶着し易い素材です。
最初は、5mm角の棒部分をやりましたが、なかなか厳しいので
諦めて、2.5mm厚の部分を切ってます。
ABSやアクリルに比べ、溶けた時に粘性があるのか、切れ味が鈍いです。

次は、PLA(3Dプリンタでの造形物)をAUTO-Modeで
厚み3mm(充填率100%じゃないですが)の所を切ってます。
これは、紙筒に次いで、気持ちのいい切れ心地です(^^)

その辺の目に付いたもの、どんどん、いきます(^^ゞ
厚紙(お菓子の箱)厚み0.5mm(AUTO-Mode)
カッターナイフやクラフトナイフでも切れますが、
力要らずで空中作業でもこの様なカットができます。
カッターナイフだと切削音がしますが、これは無音で切れます。
段ボールも同じようにス~っと切れます。

化粧品のプラ瓶、厚み1mm位
透明じゃないので、たぶん ポリプロピレンかな?
まだ不慣れですが(^^ゞ
こんな加工も空中作業でできるほど楽に切れるんです(*^^)v

こんな変な形状も簡単に開けれて、とても便利そうです!(^^)!

塩ビ(PVC)いきましょう!
呼び径200のVU管ソケットの切れ端で肉厚が5.5mm!
もっと薄いのが良かったのですが、近くにこれしかなかったもので(^^ゞ

さすがに分厚いので、少ししかカットできません(>_<)
粘りが強くて先に進み難い感じで
何というか、固まりかけた餅を切ってる感じです。
塩ビは、溶ける温度が低いので切削面より深い所まで柔らかくなり
超音波振動を吸収しているからでしょう。
CNCでの切削時、刃に溶着して高速で削れないのに似ています。
これは、刃に溶着することはなかったですが(^^ゞ

次は~できそうにない基板です~(^^ゞ
ガラエポがなかったので、紙フェノール樹脂 1.6mm厚
煙が出ていますが、切るのは無理そうです(>_<)
AUTOモードのフルパワーで色々切ってので
OLED表示窓の温度バーが60%辺りになっています。
マニュアルに記載ありませんが
フルパワーでの連続使用は、5分位が限度かも?
まあ、内部温度が上がれば、自動的に停止するらしいけど。

20~30回やると切れそうな気もしますが
その前に内部温度上限保護が働いて自動停止するかも?

超音波カッターは、硬いものばかりではありません。
ティッシュを切ってみます。
普通の箱ティッシュの2枚重ねを1枚にしました。

これは、LOW-Modeでいいでしょう。
振動中でカットしてない無負荷状態です。
LOW-Mode(振動中でグリーン点灯時):0.46A、7.0W
ん~ん
HIGH-Mode (振動中でグリーン点灯時):0.47A、7.2W
とほぼ同じですね~(@_@)

LOW-Modeで!
普通の箱ティッシュの2枚重ねを1枚だけ!
新品極薄0.2mmのカッターナイフでも、まず無理ですが
普通の紙の様にス~ッと簡単に切れます!(^^)!

所で、
音波振動ハブラシ Panasonic ドルツ EW-LA30 を
いまだに愛用しておりまして
もはや廃品種ですが

今から12年前の2013年のある日
使い古したブラシを捨てるのが勿体なかったので
ブラシ部を切り落として
先端にカッターナイフの刃を埋め込みました。

刃を取り付ける溝は

さすがに、これでやってます(^^)

その溝にカッターナイフ刃の一片を接着して~
工房初の音波カッターを自作しておりました(^^)
超音波振動じゃないけど
リニアモーター駆動によるの音波振動
28500ストローク/分(475Hz)で刃が前後に振動します。
最近のドルツは、W音波振動とやらで縦横に立体振動するので
音波カッターとしては利用できないかな?

当時は、工房住人Cの要請で、薄~い布を何枚も切らされたのですが
さっきと同じティッシュを切ってみます。
極薄0.2mm厚のカッターナイフの刃を使っています。
これでも薄い紙や薄い布をカットするには十分なのです(*^^)v
音は、475Hzの振動音です。

上:40KHz 超音波カッター
下:475Hz 音波カッター
どちらも切れ味に遜色がありません。

では、布を!
青:ポリエステル、手芸用かな
黒:コットン、伸び縮みがいい編み方

まずは「改造ドルツ 音波カッター」で(^^ゞ
青:ポリエステル、手芸用かな
黒:コットン、伸び縮みがいい編み方
青のは、よく切れ、ハサミで無理な複雑な形状も簡単そうです。
黒のは、よく伸びるので、刃が食いつかず切れません。

次は、超音波カッターで!

意外や、青いのは、改造ドルツ音波カッターの方が切れ味よかったです。
超音波カッター刃の厚み:0.5mm
音波カッター刃の厚み     :0.2mm
の差かな~
黒いのは、よく伸びるので、刃が食いつかず切れません。
映像の最後は、2種の布の伸び具合の差です。

無理だと判っているのですが
一応、スポンジも

やはり、紙のテープ部分以外、全く刃が立ちません。
素材が刃と一緒に振動するからでしょうね~

シリコンゴム
切れるちゃ切れるのですが~
カッターナイフと同程度に力を入れないといけません。
超音波振動は、ほぼ全て吸収されるからでしょう。
普通のカッターナイフで切るのと違いは、感じませんでした。

切れそうにないのが続きますが(^^ゞ
たまたまゴミ箱に小豆バーアイスの棒が目に付いて!
しっかり乾燥してるので、昨晩、誰かが食べたもよう(^^ゞ
アイスの棒は、白樺(しらかば)らしい、厚み2mm

さすがに切れ難いです~
力は、入れてませんが、根性で切り終えた感じ(^^ゞ

映像で煙も出てたし、少し焦げていますが
切り口は、キレイです。

最後にケーブルカバー(モール)もやっときますか
最初の方にやった分厚いUV管と同じ、塩ビ(PVC)だけど
薄いので、問題なく切れるんじゃはないかな~

おっ~!あの分厚いUV管とは、全く異なる切れ味で
これは、本日No.1の切り心地だ~(*^^)v

断面がスパっ!と切れててメチャキレイです。
滅多に切らないのでモールカッターを所持してなく
今まで、大きいカッターナイフや小型ノコギリでやってたので
とても見れる切り口じゃなかったんです。
これは、いいですね~
気持ちよすぎて、どんどん切りたくなります(^^ゞ

他の刃も似たようなもんでしょうからパスして
赤いポリッシャーってのも試してみます。

ポリッシング・ブレードは、刃より分厚いので
本体に装着用のホルダーは、隙間が広い方(右側の銀色の)を使います。

ブレード交換完了!

この空き缶でやってみましょう!

軽く当てるだけでアルミ缶の表面の印字が消えていきます。
印字だけでなくアルミの表面も削れているようです。
ポリッシング・ブレードは、ガラエポな感じですが、材質はわかりません。

アルミの表面も削れて粉状になっています。

ブレードの先も銀色の粉で汚れています。

拡大!
角が少し擦り減っています。

このポリッシング・ブレード、やっとで店を1軒見つけました!
が、ん~ん、このお値段じゃ~(゚Д゚;)
1,868円/10枚(50%OFF、1500円以上で送料無料)
カットに使ってた刃は、これなのに!
254円/10枚(50%OFF、1500円以上で送料無料)

その店に「SANDING SANDPAPER STRIPS」とありますが
手触りは、つるつるしてるんですよ~(@_@)
800 MESHと600 MESHがあるらしく、上のは、800みたいです。

その店に用途の写真もあります。
錆落としもできるらしいが、すぐに擦り減りそう~
細い精密ヤスリをボキッと折って、取り付けれないかな~

ちゅ~ことで、試し切りは、終わりにします。

先月の事ですが、
中古で新調したデスクトップPCの前面板(ABS)に通気口を追加したかったので
0.8mmのドリルで穴を開けまくって

超小型ノコギリで切り開けたので
とても大変でした(@_@)
超音波カッターがあったら大活躍だったのですが・・・

いや~、超音波カッター、なかなか面白いアイテムですね~(^^)
さ~て、本番は、何切ろうかな~(^^ゞ

追伸:
本投稿は、全てマーティーの率直な感想であります(*^^)v
セラーやメーカーから依頼を受けてないことをつけ加えておきます(^^ゞ

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