2023年10月29日日曜日

アルミ製玄関ドアの丁番補強

工程の写真がないので、ブログは無理か、と思いましたが
難関が続出してかなり苦労したので、CGで残すことにして
いつもながら、全容を記録(再現)したので、かなり長いです(^^ゞ

9月末だったか、
玄関ドアの丁番がグラついて今にも壊れそうとのこと。
もしかして応急修理できんかな~と現場を見に行きました。
こんなアルミのドア、1間幅でドアの両側に飾り窓があります。

近年では、丁番が上側に2枚、下に1枚の3枚が多いのですが
築30年で、古い型のドアなので上下に1枚ずつしかないのです。
2年前、ドア枠の丁番部にヒビが入り、ドアが傾いて当たり始めたので
業者さんに応急処置をしてもらって、今は、この状態(・。・)
この痕跡でかなりの苦労が伺えます。
ドア枠の上側の丁番部分をくり抜いて、内側に補強板を入れてあるのですが、
アルミなので固定が弱くなった様子で
ドアを開閉すると、たわんでグラつくのです。

動画で!
丁番のぐらぐらを見てください
急いで何とかしないと、今にも壊れそうなんです( ゚Д゚)

ドア枠の下側は、コンクリートで固められタイルもあります。
業者からの見積もり回答によると
ドア枠側が壊れてるので、間口一式全部交換するしかなく
下のコンクリートも剥がす大掛かりな工事になるので
部材と工賃で80~100万円かかるだろうとのこと(・ω・)
秋で涼しくなって日曜大工の季節になったし
全部交換ならダメもとで修理してみたくなったわけです(^^;

で、現場で寸法を測りながらドアをゆっくり開閉してるのに
何だか、バキッという感じの妙な音がします。
ドアクローザ辺りからのようなのですが
前に交換したとのことで、まだ新しそうなのです。
これは、別物の写真ですが
赤枠部がドア枠に取り付けられている部分です。

この写真が現場、計測中で、見え難いですが
3つのネジで留まってる所がグラついています。
よく観ると、その下のアルミ枠が割れていて、
そこから音が出ていたのです。
音を聞くと、今にも全体が割れそうなんです(>_<)

急ぎ、補強するための鉄板を買ってきました!
厚み2~3mmの平板が欲しかったのですが
小さいのばかりで、丁度いいサイズのは、
この分厚いのしかなく・・・(>_<)

厚み4.5mm!
まあ、ステンじゃないので何とか加工できるでしょう。

片側150mmのLアングルだったので
伸ばして300 x 60mmの平板ができました。
ブロックの上でガンガン叩いて伸ばしたので、結構な傷です。
もう一刻を争う状態だったので、急がないといけないもので(^^;

中ほどに3つ、ボール盤で穴あけして、M5タップでネジ穴加工!
板厚4.5mmにM5タップは、なかなか手ごわかったです。

周辺の取り付け穴開け用の型紙を作って
切り欠きは、ドアクローザの吊り金具の位置

型紙を張って、上からポンチ打ってから
ドアクローザの吊り金具を外して
穴開け終わりました。

下方から見ると、割れて浮き上がっていて
(写真中央、3つ横に穴が並んだ下の横線)
ここからバキバキ音がしていたのです。
全体に割れが広がるのは、時間の問題で間一髪でした。

補強完了!
見かけが悪いですが、かなり頑丈になり
妙な音は、しなくなりました。

さて、本命のこの丁番部の補強に戻ります。
この先、写真がほぼないのでCG続出です。

最初に思いついたの戦法は、この様に今の丁番の下に
2個追加すれば、いいんじゃないかと
軸位置合わせが難関だけど、できそうな気が

3個追加しとけば、完璧だろう(^^;
と、追加用の丁番をWEBで探してると
「右勝手」「左勝手」やら、初めて聞く単語が(・ω・)

Google先生に聞くと、こういうことだそうで
今回の場合は、右のパターンなので「右勝手」
出所:www.atomlt.com FAQより

で、早速ホームセンターへ
結局、右左勝手両対応の丁番を買ってきました(^^;

ステンレス板で挟んで軸のセンターを合わせておけば
取り付けも上手い事いくかと・・・
( その後、この丁番は、幅が狭かったのでお蔵入り )

ちょっと位置合わせしようと、再度、現場へ!
ドア枠の横柱を固定する時のドライバー挿入用の穴があり、厚みを見ると
何と! 僅か1mmほどしかないのです。
ここは、2mmはあると思って、直付けするつもりだったのに
アルミで1mmとは(>_<)
いや~これは、裏側(内部に)の補強板、必須ですね~(+_+)
長年の使用で割れるはずだ~

ちなみに、これは、下側の丁番部
丁番は、M4ネジで固定されていて
アルミ枠が薄いので、
内側に「補強板 兼 ナット代わりの板(たぶんステン)」があって
丁番のすぐ下の丸頭ネジでその板が固定されてるのです。

ドア枠の内部の寸法や現状の丁番の位置とか必要なので
以前、業者に修理してもらった所のカバーだけ外すと
150~200mmのアルミ板が入っています。
でも厚み2~3mm程度なんです。
その裏に、元々あった「補強板 兼 ナット代わりの板」があり
ナットの役目をしてますが、もはや補強の役はできてません。
道理で開閉時にたわむハズです。

こっちは、左側面まで削られています。
内幅30mmありそうなのですが、よく見えません。

現状の丁番の裏にも丈夫な補強板を入れないといけないので
これは、もう図面を描くしかないな~
ということで、寸法図を探します。
ドアは、三協アルミ製と聞いていたのですが
・旧三協アルミ(~2006)
・旧三協立山アルミ(2006~2012)
・三協アルミ(2012~)
と変遷していました。
1989年築らしいので、旧三協アルミですね~
現、三協アルミのサイトに旧版のデジタルカタログありました!

P175にかなり似てるのがありました。
ドアのデザインが異なりますが、両側の飾り窓は、同じだと思います。
左は、子ドアですが、現場のは、飾り窓です。

それにしても価格、¥8.5万~¥47.0万 とは、幅広いですね~
「販売終了 ’88年11月」とあるので、これの後継モデルでしょう。
ドア枠の内部寸法が知りたいので、断面図とかが欲しかったのですが
考えてみれば、玄関ドアは、組み立てた状態で納入されるので
図面はあるはずがないですね~(-_-;)

中に長い鉄板を入れることになるので
さっきの穴を拡張して、内部を確認することにしました。

穴の拡張は、このDREMEL 4000(Amazonですとこの辺り)で

この日本製(RELIEF/ミツトモ製作所)のハイスビット使って

ダイアルを最高の35にして、32000rpmでいきます!

ドア枠の中間辺りの穴を削って四角く拡張しました(赤枠部)
この辺から写真撮り忘れで、CG続出します(-_-;)
FreeCADを使ういい機会なのですが
急ぐのでつい、使い慣れたFusion360で描いております(^^;
久々にレンダリングしました(^^)
調整してもネジの頭がキレイにならないんです。

Fusion360のレンダリング
以前は、光源の配置や色とか調整できてたのに、
今はたったこれだけになってるんです(T_T)
これもFree版への締め付けなのだろうか?

小さい丸穴を広げました。
右サイドの角部は、分厚いのです。
削った時の感じに似せていますが
実際は、もっと汚いです(-_-;)
そして中は暗いです。

左サイドも角部が更に分厚いです。

内部はよくは見えませんが
断面図をざっくり描くと、こんな感じかな?

手前が丁番が付く面で
赤枠の部分に補強板を入れたいのです。

開口部で寸法を測ると、27mmでした。
左の角の分厚い所を想像してなかったので
危うく30mm幅のを買う所でした。

で、ホームセンターへ!
アルミだと厚み5mm以上欲しい所ですが高価だからな~
湿気がやや心配ですが、雨が入る所ではなさそうだし
500mm以上必要なので、この910mmの鉄板でいいでしょう!
4.5mm厚のは、タップ建てが大変なので
3mm厚の25mm幅のをゲット!
M4だと0.7mmピッチで、ネジ溝が4つできるから大丈夫でしょう(^^)
ちなみにこの前後の幅は、16mmと32mmです。

お値段は、これ!
流石にアルミより格段に安価ですね~
ちなみに、アルミ 5 x 30 x 1000は、\1,580(税抜)でした。
幅25mmがあったら買ってたかも?
30mm x 1mの縦方向を切る(削る)のは大変ですからね~

丁番の横幅、ドアが180°まで開かないので、
取り付けた状態では、測定が難しいのです。
WEBで丁番を見ていると
高さ、102、127mm
横幅、76、89、102、127mmが標準の様子。
ざっくり測って約90mmだったので、
89mmで図面描いてると、全体の寸法と整合しません(T_T)
そしたら、旧三協アルミに96mmってのが!
30年前なので、今の標準とは異なってるようなのです。

更に探して、やっと見つかりました。
たぶん、形状も似てるので、これに間違いないでしょう。
近年の標準89mmに対して91mmとは微妙です(>_<)
やっと図面と整合が取れスッキリ(^^)
穴位置が知りたいのですが、詳しい寸法図は見つからず(T_T)
追加用にこの丁番を買って寸法も測ろうと思ったら
1個 7000円以上も! 
もう製造してないからプレミアムがついてるのです(´з`)

丁番回転軸の中心を合わせることが大事なので
丁番を真上から見て
赤矢印の丁番回転軸中心~丁番取付面の寸法も欲しいのですが
測れないので、高さゲージで
緑矢印の高さ、回転部直径、板厚を測って割り出しました。

現場の写真がないので、当時を再現すると
自作の高さゲージをこの様に当てれば、

高さが読めるわけです。
小さく作ったので、意外と重宝してますが
滅多に出番がないので、買うには、高いんですよね~

色々計測して、工房で図面を描いてると
分割で実測した幅の足し算と、総幅の実測値とかが合いません(+_+)
1ヶ所 0.5mm誤測すると、2ヶ所で1mmにもなり
総幅と異なってるんです(T_T)
何度も現場に行って採寸し直して~採寸図面はこの状態
業者だったら完全に怪しまれているでしょう(-_-;)
立体物の計測は難しいですね~

穴やネジの中心~中心距離測定ノギスってのがありますが
執筆時点、25,522円(37%OFF、送料無料)・・・とても手が出ません(>_<)
AliExpress.com Product - デジタル中心距離計150mm エッジから穴・中心距離測定ツール

先に買ったのは、幅が狭くて弱そうだったのでボツにして
追加用のは、義星丁番の品番:026042ってのを
鉄板と一緒に買ってきました。
高さ:102mm 幅:89mm
1個 900円もしませんでした(^^)

「義星丁番」ってメーカー名だと思い込んでたら
軸を抜くことができる丁番の呼称が「義星丁番」でした(-_-;)
袋をよ~く見てもメーカー名がないからですね~
軸は、抜けるといっても、90°開いた時だけです。

で、丁番本体の刻印が「ATLAS」と読めるので
メーカー名のハズなのですが
またしても寸法図が見つかりません(T_T)

これまた廃品種なのか?カタログとか見つからないのです。
同じ寸法のものが、沢山あるので標準寸法の様です。
このMARUKI HARDWARE CORPORATIONの
デジタルカタログ P81のS-470の102x89
現物の実測値がほぼ合うので、この寸法を使って問題ないでしょう。
正確なL=Px3+Wx2=27.2x3+10x2=101.6ですね。
出所:MARUKI HARDWARE CORPORATION

所で、丁番の回転軸がズレたらどうなるか?
まずい動きになることは、想像できるのですが
マーティーの非力な脳では、頭の中で3D物体を動かせません(-_-;)
丁番を上から見た図を描きました(^^;
2つの丁番が夫々、中央の赤丸と青丸の軸で動いた場合
こんなにズレるんですね~
丁番の板厚も合わせといた方がよさそうですね~

元のは、板厚:2.5mm
102x89mmのは、板厚:2.0mmなんです。
上の表を見ると、127x102mmだと、板厚:2.5mm
ざっくり図面を描くと、こうなります。
縦の赤いのが、補強用25mm幅の鉄板
上が今の丁番、下により大きいの2個追加すると、
かなり強そうなんですよね~

しかし、25mm鉄板を左いっぱいに寄せても
M4穴と側面の距離が、1.2mmしか取れないのです(T_T)
残念だが諦めて

やっぱし、追加の丁番は、
102x89mm 板厚:2.0mmのにして
0.5mmの板を挟むことにしました。

さて、図面というか
補強鉄板の穴あけ位置図ができました。
長いので2つに分けたFusion360のスケッチのスクリーンショットを
実物大で印刷したいので、GIMP Ver.2.10.34に読み込み、
所定の寸法で描いた赤線枠に、
できるだけズームして縦横サイズを合わせていきます。
最後、マウスでは微妙な調整が難しいので、上覧の幅と高さで
0.05mm精度で合わせ込みます。
これでもかと寸法を入れてるのは、計算間違え防止です(^^;
()寸法は、Fusion360に二重寸法だと怒られた箇所です。

2つに分けたスクリーンショットのサイズ合わせができたので
A4で印刷して、真ん中から切って~

貼り合わせて、実態寸法図にします。
寸法のある部分は、540mm!

25mm幅 x 910mm長の鉄板に貼り付けました!
まあ、この時点で0.5mm程度のズレは出るかもですが、
各穴間の相対距離は、かなり正確ではないかと!(^^)!

そして、x3の眼鏡かけて、センタポンチ打ちます。
ここにもズレ要因がありますが、まあ・・・

M4の下穴は、Φ3.3推奨ですが、ドリルビットがないので
Φ3.2を使います。
六角のは、芯ブレし易いので、木工以外では使ってません。

親父の形見になってしまったボール盤で
切削オイルを時々かけながら

軟鋼なので、よく切れます。
ボール盤だと、この切屑が出るので何だが嬉しくなります。
手持ちの電動ドリルだとこうはいきません。

28ヶ所の穴あけ完了!
かなり完璧に開けることができたと思う(^^)
紙を張った位置(540mm)でカットしようと思ったのですが
910mmのまま使うことにして、赤丸部にも穴を追加。
長い方が上になる薄いアルミ枠への応力が分散されるかと?

更にM4タップをネジ山を建てていきます。
半世紀以上の年代物です。

1ヶ所だけタップ建てないので、27ヶ所ですが
多いのでちと気が急いでしまい、タップを2本も追ってしまい
都度、ホームセンターに通う始末(-_-;)

27ヶ所は、さすがに大変でしたが

かなりいい感じに穴開けとタップ建てができました(^^)

追加用の丁番を合わせてみます。
ん~ん、なかなかの位置精度だ~!
我ながら腕を上げたな~と自己満足(^^)

現状のこの丁番の下に2つ丁番を追加するのですが
内部に補強用の鉄板を入れるのに、
下の方に穴を開けて、差し込む予定であります。

いよいよドアを外す段階に来ました!
現行の丁番は、この様に引き抜くことができます。

しかも幸い、ドアの下、15cm近く段差があります。

ドアは、それほど重いわけではないですが
マーティー倉庫からジャッキ2台を出してくると
写真奥側のは、背が低くていいのですが
手前のは、背が高いので

手動の金切鋸で上部をカットしました!
車を買い替える度に取っておいたので沢山あるのです。

こうすれば、ゆっくり楽に持ち上げれるハズ(^^)

では、ドアを外します。
これは、実写

ジャッキでの持ち上げは、上手くいって

ドアの取り外し完了!
こんなに簡単ならドアを外して、計測すればよかったけど・・・

丁番上下のカバーを外して~

丁番も外すと
ここは、2年前に割れていた所を開口されてて
中に補強板 兼 留具の2mm厚のアルミ板が現れました。

そのアルミ板を取り出すつもりでしたが
もう使わないからと、ちと気を抜いてやってたら
中に落ちていきました(^^;

モデルでの補強鉄板は、分り易いように実物と異なる赤系で!
鉄板には、現行丁番の位置に赤線の印を引いていて、
ドア側 丁番の下側と上側の距離を測って
枠側の丁番位置に赤線を引いて、互いに合わせて位置決めします。

鉄板は、全長910mmなので全体は、こんな感じ
下の方のちょろっと見える穴が、
内部を確認した時に開けた穴です。

クイッククランプが活躍しそうな気がしてたので、持参してて

その、クイッククランプで鉄板をドア枠に固定して
鉄板の穴からセンタポンチ打って
ドア枠に穴開け位置を印します。
実は、この位置決め、下に0.5mm、左に0.7mm程ズレてたようで
後々かなりのロスタイムが発生するのであります(-_-;)

クランプで固定してた鉄板をドア枠から取り外して~
マキタの電動ドリルで

またこのドリルビット
鉄板の穴開けが、かなりいい感じだったので、
ちと強気で、M4ネジの穴にしては、クリアランス少ないですが
Φ4.8にしてしまったのであります(^^;

穴を開けたら
この治具でクリクリしてバリ取りします。
「フラッシュトリマー」や「スクレーパーバリマントナイフ」
「スクレーパーエッジナイフ」とか呼ぶらしい

AliExpressのですが、5種類の歯付きので、US$3.6でした。
執筆時点 5%OFFのUS$3.42で537円
送料無料ですが、納期は2か月後です。
ギザギザで、かなりの苦労が伺えますが、
この上のに蓋を付けないといけないので

ちょっと整えました。
まあ、実際には、周りに傷もついてしまいましたが(-_-;)

それと、補強鉄板を入れる大きな穴を
アルミのドア枠に開ける必要があります。
車には、工具コレクションのほぼ総員が乗っておりまして(^^;
BOSCHマルチツール(カットソー)の出番です。
マーティーのは古い「GMF 250 CE」AC100V仕様のです。
Amazonですとこの辺りのです。

金属カットなので
スピードは最高の「6」で20000rpm!

今回の登場は、この2種類のブレード!
先端が高速で左右に3°程振れる電動ノミといったところ
跳ね返りが、とても少ないですが
今回は、作業がやり難い場所なのに
幅が狭いブレードは、Metal対応ではなくて
円形のやつの角を駆使して

下の方から910mmの鉄板を差し込むので、
高さ100mmだと短そうだし、
直感で130mmの角穴を開けました。
まあ、入らなければ、広げればいいし・・・

縦に細長くて、見難いのが続きますが
アルミドア枠の加工部全体のモデル(^^;
このドア枠の奥以降は、飾り窓ですがモデルは、省略です。
作業に熱中して全く写真撮ってないのです。

今回のメインイベント、補強用鉄板の挿入開始です!
まずは、ドア枠の一番上に開けてた吊るし用の穴から釣り糸を垂らし
鉄板の一番上の吊るし用の穴に結びつけます。
引っ張り上げるというより、落ちないようにするためです。
もしドア枠の最下部に落ちてしまったら、取り出すのが大変なのです。

万一の為、HDDから採ったネオジム(ネオジウム)磁石は
持参しております(^^)
穴が開いてるのも丁度いいですね~
幸い、今回は、出番ありませんでした。

では、高さ130mmの開口部から差し込んでいきます。
上の穴が現行の丁番がついてたとこ。

差し込んでるとこの拡大!
入れた後でモデルを描いたのですが
丁度いい感じに入ってますね~

3mm厚の鉄板にしてたので、僅かに反らせることができ
ギリギリだけど無理なく入った感じです。
130mmの開口は、ドンピシャだったようです!(^^)!
緑丸部に、急いでネジを付け、取手代わりにして保持して
鉄板の位置合わせながら、残りのネジを留めていくのですが
釣り糸で引っ張り役もいるので、3人掛かり!

で、ネジで固定しようとしたら
この穴の加工忘れに気づく始末、仕方ないので
一旦、鉄板を引き抜いて加工するのでありました(>_<)
先に開けたように書いておりましたが、実は忘れてたのです(-_-;)

2回目の鉄板挿入で、ネジを留め始めたら
強気のΦ4.8にしたのと、ポンチ打ち時の鉄板位置ズレが相まって
ネジが入らない所が続出(´・ω・`)
いや~自信過剰はいけませんね~(-_-;)
無理に入れたネジが斜め(下の)、なかなか抜けないと思ったら
締める方向に回してたり、脳の劣化もきてます~"(-""-)"

取り出したネジは、これ!
ネジ山は潰れているけど、
逆に、3mm鉄板だとしっかり締め付けれるってことですね~

また鉄板を引き抜いて~
斜めに入ったネジ穴のタップを建て直して~
全穴をΦ5.5に広げて~
3回目の挿入です(^^;

まだ微妙に穴位置が合ってない所が数か所あるので
もう鉄板を入れたまま、悪い所だけDREMEL 4000で削って
かなりなロスタイムです(>_<)
ちなみに、追加のネジは、
「ネジのナニワ」福岡支店のです。
ステンで、狭い所でも締め付け易いように、ヘキサ穴!

この価格です(^^)

ヘキサ穴のは、近辺のホームセンターには種類が少ないのです。
ネジのナニワ 福岡支店は、許可をいただいて店内の写真を
こんな通路が3、4つあり、同じ色の袋がズラリ並んで圧巻です。

丁番以外のネジをほとんど留め終わりました!
相変わらず、ドア枠の一部分だけのCGですが、加工部全体(^^;

現行の丁番部を拡大!
アルミ枠が弱く、ネジのツバが小さいと割れそうなので
見かけは悪いですが、背に腹は代えられず
Φ16ワッシャーやΦ10ワッシャーを多用しています。
まあ、ドアを閉めれば見えないし(^^;
なかなか大変でしたが、ほぼ意図通り補強鉄板が入りました!

ドア枠面からの位置を下側の丁番と合わせておきたいので
元の丁番を取り付ける前に蓋を作ります。
30mm幅 1.5mm厚 2mのブロンズ色のアルミバーがあったので
カットして、薄いPPテープ貼って保護して

その上に寸法図を張って

ボール盤で穴開けます。
Φ4.5にしようかとマジックで書いたけど
前の事があるので弱気になって、Φ5に変更しております(^^;
ここもいい切屑がでてます(^^)

いい感じです。
工房の作業は、写真があるんですがね~
PPテープ貼ってると、傷もつかないし、バリも少ないですね~

蓋をかぶせて~
現場に戻ると、つい熱中して、写真を忘れて、またCGです。
まあ、時間の余裕もないないからですね~

ワッシャー付けてネジ留めして~

元の丁番を取り付けます。

追加の丁番も皿ネジで取り付けて

ドアを閉めて前から見ると、丁番の軸がズレています。
想定内なので、持参してたΦ9の真っ直ぐなロッドを当てると、
赤線の所、1mm以上の隙間があります。
下の2つの丁番の直径は、上のより 0.5mm小さいだけなのです。
ちなみにこの写真は、GIMPによる再現画像(^^;

追加の丁番だけを外して
蓋に使った 1.5mm厚 30mm幅のブロンズ色アルミバーを
カットして大きめ!の穴開けて、丁番の位置に敷いて~

再度、追加の丁番を取り付けます。

ドアの前から見て、軸中心位置が、ほぼほぼ揃いました(^^)
両側からロッドで挟んで確認してる再現画像です。

もう補強用の鉄板を取り出さなくていいだろうから
挿入口にも1.5mm厚 30mm幅のブロンズ色アルミバーで

蓋を作ってきているので、
ちょっとだけ削ってサイズ調整して
被せてネジ留めします。
まあ、でかいワッシャーはいらんかもですが・・・

これで、ドア枠側の作業完了です!(^^)!

実写!
元の丁番と追加の丁番2つ

下の方の鉄板挿入口の実写!

どうやら最大の難関をなんとか越えれたようです(^^)
土曜日の昼過ぎ、もう3時間以上も経過
この先でトラブルと、夜にドアを閉めれなくなる可能性が高いので
ドアクローザが働かないように、アームとリンクを外したまま
この日は、ひとまず引き上げます(^^ゞ
・・・・・
次の日曜日
ドア側を加工していきます。
まずは、ドアの赤枠部のリブに丁番が当たるので
カットソーで切り抜きました。

で、追加の丁番2つをドア側に倒すと
ドアの取付面との間に隙間ができてます。

これも想定内で
下敷き用のアルミ板は、0.5、0.8、1.2、1.5mmを準備しております(^^)
ちなみに、0.5mmは、分解して採った薄型DVD-Rドライブの外郭(^^;
1.2mmが良さそうなので、
金切ばさみやジグソーで、ザクザクッとカットして~

ドア側の丁番の下敷きにします。
ちと長過ぎるのは、見なかったことに(-_-;)

丁番を押し当てといて~

ネジの下穴開けは、この「丁番ドリル」
かなり前に購入してて、実は今日が初登板!

先端がテーパーになっていて
丁番の穴のテーパーに合わせて押すとドリルビットが出て
丁番の大きめの穴に対して、センターに穴が開く仕組みです。

ドア側の補強鉄板も出来上がってて、持参してるのですが
幸い、ドア側の丁番部のアルミの厚さが2mmあるようなので
家主さん秘蔵BOXにあった

皿頭タッピングネジで固定してみることに

そのネジを締めてるマーティーを撮られてました(^^)

ネジ山が高いので薄い板でも、食い込みが良く
かなり頑丈に付きました!
まだ、ドアクローザのアームとリンクを外した状態で
ドアを開け閉めするとスムーズに動きます。
丁番の軸がよく合っているようです\(^o^)/

かなり頑丈に固定できた様子なので
ドアクローザのアームとリンクを結合して、
閉まるスピードを少し調整すると、良好です!
一先ず、1週間これで、様子見することに

では、動画で!
グラグラも妙な音も全くなくなりました!

***追加***
外側からの動画を忘れてました(^^;
***追加ここまで***

正面から3つの軸
元の丁番と追加の2つの丁番のですが
軸の中心は、ピッタシのようです。

ほぼ真横からでもあっている様子。
スムーズに開閉できたので、軸の中心が合っていて、
無理な力が掛ってないということになってるハズなのです。

ほぼ問題ない様子なのですが、ドア側がアルミだけなので
ちと心配が残るので、ドア側の補強鉄板取り付けは、
次の日の日曜日に持ち越しすることにしました。
実は、既に、ドア側の補強鉄板の工房で製作してるので
ちょっと横道に反れて製作過程を!
まずは、ドア枠の時と同様、原寸大に印刷した寸法図を
3mm厚、25 x 910mmの鉄板に張り付けて~

ボール盤で下穴開けました。

タップ建ても、ドア枠側の半分もない11個なので
何事もなく完了!

ドア側の元の丁番は、しっかり付いていて問題ないので
補強板は、追加の丁番の分だけでいいので
この軟鋼厚板用のブレードを使って

ジグソーでカットします。

軟鋼とはいえ、厚み3mmもあるので、
ジグソーのスピードメモリは最高にしても
分単位掛かると思ってたら
あっという間の5秒ほどで切れました(゜o゜)

ドアの方は、上に穴が開いていて、雨などが入りそうなので
残りのゴールドで塗装することに

金の延べ棒そっくり(見たことないけど)になったので
これが本物の金の延べ棒だったらいいな~幾らかな~?
などと妄想(^^;
もちろん、取付手順も頭の中でじっくり練っております。

数日後、ドアの上から中を撮ってもらいました。
所が、思った以上に錆びています。
左側のネジ先は、上側の丁番の取り付けネジです。
鉄板の補強板、黄金に塗装はしましたが、やばそうですね~

普通は、上に蓋が付いてると思うのだが
ドアノブ側にもないので仕様のようです(T_T)

補強板をアルミで作り直す必要があり、
1週間後、開閉状況を確認しに行きましたが
どこにも無理な力は、加わってない様子なので
当分は、ドア側の補強板は、無しで運用してもらうことにして
今回の補修工事は、終了!(*^^)v

ちなみに総材料費の明細はこれ!
分厚いアルミを使わず鉄板で済んだので
予想よりかなり安く上がりました(^^)

施工前がこれ

施工後は、これです。
こんなにもネジは要らなかった気もしますが
アルミ枠と中の補強鉄板をできるだけ密着・一体化させて
強くしたかったので、精神的にも安心かな(^^;

玄関の外観
追加の丁番がブロンズ色じゃなくて銀色ですが
まあ、そんなに目立たんし(^^;

なかなか大変だっただけに
かなりの達成感です\(^o^)/

それにしても
一つ頭に引っかかっている事があります。
ドアクローザのアームとリンク調整方法
リンクは、長さが調整できるようになっていますが、
色々検索しても
「ドアと平行になるように」だけで詳しい説明が見つかりません。
ザックリ過ぎるモデルを描いて(^^;
アームの角度とかも計算しましたが、得るものはなく(T_T)
スッキリしないのです。

依頼主の家のは、RYOUBI製なのでカタログの所を見ると
ドアクローザ 1000シリーズの少し古い型の様で
ドアを押す側に本体を付けるパラレル型というやつです。

折角、ザックリ過ぎるモデルを作ったので再登場(^^;
リンクの長さの調整は、RYOUBIのここによると
アーム(赤)リンク(緑)の調整は、
リンクドアと平行になるようにするとのこと。

で、RYOUBIのこっちには、
アームドアが平行になるようにリンクを長くすると
「ラッチングアクション」になり
「ドアが閉まる最後の2°位の所から強く速く閉める機構」だそうです。

本体の構造による複雑な理由があるんでしょうね~
RYOUBIのこのPDFに構造絵があったので、ちょっと拝借m(_ _)m
「ラック&ピニオン」タイプで、代表的なのでしょう。
先のFusion360のモデルで確認した所では、
90° 開きのドアでは、アームの回転は、90° 未満で
このピニオン軸も1/4回転いくかいかないか程度なので、
かなり微妙な動きをしていることがわかります。
が、上のアームとリンクの位置関係の理由はわかりませんね~
出所:RYOBI

それと、これを見つけました。
RYOBIの製品であれば、
取付位置計算プログラム」というEXCELシートが用意されていて
今回の場合、
「パラレルタイプ」「1000シリーズ」の[90° 制限]ってとこを
クリックすると
「9_1000P_M90.xls」ってのがダウンロードされました。
開くと、これが現れます。
① ② ③の黄色セルが入力可能です。

機種名は、デフォルトの「B 1001P 90」でいいでしょう。

「ドア厚」「持出寸法(丁番位置)」を入力して~
「U2の値」を入れようとしたら

リンクの固定は、Lアングルで
このEXCEL計算シートでは、吊りタイプしかできないので、
使えませんでした~(T_T)
もう一方の[ジオプロシリーズ]も同様の吊り構造。
まあ、これだけ詳細な計算表があるということは、
取付位置にとてもクリティカルということだけは
わかりました(;^ω^)
にしても、吊元中心(丁番中心)との位置計測は難しいだろうな~
やっぱ、施工業者の手元には、ドアの図面があるハズですね~

頭の中での構想からだと、3週間ほどかかったかな~
工程をどうしようかと、寝ねがら考えてると
なかなか寝れなかったり、久々に構造物の楽しさを味わえました(^^)
現場での採寸に時間を要して、精度が出ないのに苦労しました。
立体物の計測、小型レーザーポインタとかで作れんかな~
それに、簡単なモデルまでFusion360を使ってしまった~(-_-;)
早く、FreeCADに慣れないと~
巷では、BlenderCAMってのも騒がれてるしな~
頭が追い付かなくなってきております~(+_+)

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