2018年4月14日土曜日

小型工作機CNC2418 その51(スパイラルVカッター自作への挑戦-後編)

前回、ついに完成したスパイラルVカッターです。
一応、赤ののラインは、わりとエッジが立っていて
MDFを当て、手で回すとこのように切り屑がでます。
命名:Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
これはもう、お試し切削するしかないでしょ~!
ということで、EAGLEで6mm x 8mm のテスト用のパターンを作りました。
最小箔間:0.3mm、円のランド:直径2mm です。
EAGLEのULP、PCB-GCode 3.6.2.4の[Machine]タブ
[Generation Options]タブ
[Single Pass]にチェックをいれます。
[Single Pass]にチェックを入れたので、輪郭を1回切削するだけです。

【Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm】【PCB:Cu 35μm】
一発目は、深さー0.05mm、S500、F100
銅箔の厚み35μmのはずなのですが、下地にたどり着いていません?
(拡大写真撮り忘れ)
Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
1順目 深さ-0.05mm
深さ-0.1mm2巡目やります。
Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
2順目 深さ-0.1mm
キレイとは言えませんが、テーパー30°程なので銅箔の切削エッジに傾斜がついて
意外と銅の髭は、ほとんど出ていません。
使えないことはないレベルですが、わざわざこれを使うレベルではありません。
成功か?失敗か?
あのYouTubeの切れを目指していた点では、目標クリアならずです。
実は、左のランドは、深さー0.05mmのままでした。
手動GCode変更したのでー0.1mmにし忘れていたのです。
気づくのはずいぶん後の方でして(´-﹏-`;)
Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
2順目 深さ-0.1mm
6mm x 8mmの狭い領域なので必要ないとは思うのですが、
Candle v1.1.7の「HeightMap」は、使っています。
最大で0.022mmの起伏。
次に、1巡目、深さー0.1mmの一発でやってみます。
銅の切削屑、意外とキレイだと思うのですが
この切り屑が、良いのか、悪いのか、マーティには判別できません。
Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
1順目 深さ-0.1mm
歯ブラシで切り屑を掃除しました。
Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
1順目 深さ-0.1mm
ん~ん、一度に0.1mmは厳しいのですね。
エッジが無理やり削られた感があります。
先の-0.05mm、ー0.1mmと2回に分けたものと、できが違います。
Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
1順目 深さ-0.1mm
まだ、銅箔が微妙に残っているので
2巡目、深さー0.2mmで再切削
Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
2順目 深さ-0.2mm
掘りすぎたかな~?
ランドの輪郭がめくれた感じで盛り上がっています。
Marty'sカッター、敗退です。(´-﹏-`;)
Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
2順目 深さ-0.2mm

ここから先は、同じテスト用のパターンで手持ちエンドミル対決をやります。

【1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm】【PCB:Cu 35μm】
次は、以前のPCB加工準備の時にポチっておいた、これ!
少し前に届いていたので、早く試したかったのです。
0.3mm 10° のJ31003、丁度 49% OFF中で10本 US$ 4.69!
ここには、10、15、20、30、45、60°があります。
角度が大きいのは、木材の浮き彫りとかに使うんじゃないかと?
PCBは、10°が一番いいかな?と思って、これにしていました。

先端の拡大です。10° 0.3mm。
先端Flatですが、微妙に傾けてあります。
3本見ましたがどれも傾けてあるのです。
1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
横から見ると、先端は、このように研がれています。
1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
少し回転させて、ほぼ真裏から。
やはり先端Flatですが、微妙に傾けてあります。
1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
一発目は、深さ -0.05mm S500 F100で
HeightMapは、使わなくていいでしょう!
@ 1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
1順目 深さ-0.05mm
切削中を動画で。
いい感じの切削音です。S500、F100
お~~っ! 深さ-0.05mm一発でこれ!
すばらしい~
ひょっとして、これは、優秀なブランドなのかな?
購入サイトには、銘柄、書いてないです。
@ 1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
1順目 深さ-0.05mm
真上アングル。
銅の髭が全然出ていませんね~
写真で見ると、微妙に銅箔が残っているので(上部の円弧部)、
もう一回、深さ-0.07mmでやれば、たぶん完璧です!
@ 1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
1順目 深さ-0.05mm
【2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm】【PCB:Cu 35μm】
続いて、これも届いているので(結局、ポチちゃったのです^^;)
2Flute Vカッター 30° 0.1mm 30%引で US$ 1.54/本!
品番:2Zj3.3001、銘柄:HUHAO
形状からいくとVカッターと似た切削面になると思われます。

先端を真正面から拡大!
ちょっとわかりにくいですが、2枚刃の2Flute。
刃の溝は、捻れてなく真っ直ぐなので「2 Straight Flute」なのです。
2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
先端は、V字型になっています。
側面は、丁度、ハサミの刃のようです。
10°の後に30°を見ると頑丈そうに見えます。
2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
先端の横から。2Fluteなので対称だと思いきや非対称のV字型。
執筆中に気づいたのですが、普通の1-Flute V-Cutterは、切削角 90°、
対してこれは、135°になるので削るというよりコサグ感じになりますね~
2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
先端0.1mmなので1巡目、深さ-0.1mm
@ 2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
1順目 深さ-0.1mm
少しエッジが汚いです。
(左だけ、深さー0.05mmなので無視です)
@ 2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
1順目 深さ-0.1mm
1巡目、深さ-0.05mmに浅くして
やはり、先端が0.1mmなので、掘れませんね~
切削角135°だからでしょう、普通のV-Cutterに比べて音が異常にうるさいです。
@ 2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
1順目 深さ-0.05mm
切削中を動画で。
深さー0.05なのに、こんなにうるさいのです。
S500、F100
屑を掃除して。
このような浅い堀では、先端だけで削るので切削角が鈍角だと厳しいようです。
このカッターは、PCB向きではないのかな~?
@ 2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
1順目 深さ-0.05mm
【1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm】【PCB:Cu 35μm】
次は、20° 0.2mm V-Cutter
CNC2418を購入したDZT's StoreのModel3:NJ3.2002です。
Brand名:WeiTol
Storeには、品番もBrand名もないですが、製品の箱に書いてあったのです。

判り難いですが、やはり先端Flatで微妙に傾いています。
1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
横から。
1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
これもハサミの刃によく似ています。
1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
1巡目、深さ-0.05mm S500 F100
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
1順目 深さ-0.05mm
若干、銅箔が残っていますが、エッジはキレイです。
これも、もう一回、深さ-0.07mmでやれば、たぶん完璧でしょう。
1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
1順目 深さ-0.05mm
更に2巡目、深さ-0.1mm
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
2順目 深さ-0.1mm
これならいいですね~
基本は、深さを変えて、2回やるのがいいようです。
先の0.3mmとこの0.2mmは、ブランドが異なりますが、ほぼ同性能かと。
このPCBでは、箔間0.2mmも夢ではなさそうです。
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
2順目 深さ-0.1mm
【1-Flute V-Cutter 20° 0.4mm】【PCB:Cu 35μm】
なぜか、これもあるので、20° 0.4mmのV-Cutterも。
0.2mmと同じくDZT's Store所のModel4:NJ3.2004です。(Brand名:WeiTol)

先端Flatですが、微妙に傾いています。
1-Flute V-Cutter 20° 0.4mm
横から
1-Flute V-Cutter 20° 0.4mm
 裏から(どっちが表か知りませんが)
1-Flute V-Cutter 20° 0.4mm
1巡目、深さ-0.05mm
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.4mm
1順目 深さ-0.05mm
エッジが汚いです。
10° 0.3mmと同じ様になるかと思ったのですが
これが、20° と 10°の違いなのだろうか?
というか切れ味が悪いって感じです。
回転数不足かも?まだ、気づかずにずっとS500でやっております。
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.4mm
1順目 深さ-0.05mm
2巡目、深さ-0.1mm
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.4mm
2順目 深さ-0.1mm
2巡するとかなり良くなります。
しかし、エッジがやや汚いですが、ヒゲ状のものはないので
少し磨けば、キレイになる許せるレベルです。
真ん中のブリッジは、幅0.2mmもないでしょう。
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.4mm
2順目 深さ-0.1mm
【2-Flute Corn-Tooth End Mill 0.6mm】【PCB:Cu 35μm】
最後に0.6mm 2-Flute トウモロコシタイプです。

先端拡大。
側面の刃がどうなっているかよく見えません。
2-Flute Corn Tooth End Mill 0.6mm
EAGLEのPCB-GCodeでMinimum:-0.3mmにしてみましたが、
エラーで怒られました。
同じGCodeでやるので、中央の0.3mm幅ブリッジは消えるでしょう。
1巡目、深さ ー0.05mmから
@ 2-Flute Corn Tooth End Mill 0.6mm
1順目 深さ-0.05mm
意外とエッジがめくれています。
@ 2-Flute Corn Tooth End Mill 0.6mm
1順目 深さ-0.05mm
2巡目、深さ-0.1mm
@ 2-Flute Corn Tooth End Mill 0.6mm
2順目 深さ-0.1mm
真ん中のブリッジはかろうじて残っています。
髭屑が残っています。
エンドミルは、新品を使っているのですが
@ 2-Flute Corn Tooth End Mill 0.6mm
2順目 深さ-0.1mm
***過去の作品***
購入して間もない頃に切削した、これと違いますね~
これ、切削後、掃除機で屑を吸っただけなのです。
それで0.6mmトウモロコシ エンドミルが一番いいと思っていたのです。
今回、同じ基板、切削条件も同じなのですが、何かが違うようです。
深さ0.05mm(50μm)で1回のみ切削、S500 F100なのです。
エンドミルにばらつきがあるとしか思えません。
外側の楕円ランドの幅:4.4mm、内側の丸ランド直径:2.4mmです。
@ 2-Flute Corn Tooth End Mill 0.6mm
on 2017.3.25
*********

次にPCBを変えて、銅箔が厚いやつ、70~80μmものです。
以前の外部SW用PCBの残りです。
ワニ口クリップは、Zゼロ調整のためのです。
これ以降は、S800、F100固定で深さを変えています。

【2-Flute Corn-Tooth End Mill 0.6mm】【PCB:Cu 70μm】
まずは、1巡目、深さ-0.05mm
こりゃーすごい!分厚いので、銅の切削そのものです。
@ 2-Flute Corn Tooth End Mill 0.6mm
1順目 深さ-0.05mm
切削溝がU字型に削れているように見えますが、なぜだろう?
じ~っと見ていると、浮き上がって見えて、溶接したかのようにも見えます。
@ 2-Flute Corn Tooth End Mill 0.6mm
1順目 深さ-0.05mm
2巡目、深さ-0.1mm
@ 2-Flute Corn Tooth End Mill 0.6mm
2順目 深さ-0.1mm
3巡目、-0.15mm
切削部の輪郭はまあキレイじゃないでしょうか
ヒゲも、さほどでてなく、さすがのトウモロコシ・タイプ・エンドミルです。
真ん中のブリッジが糸のように残っています。
@ 2-Flute Corn Tooth End Mill 0.6mm
3順目 深さ-0.15mm
【1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm】【PCB:Cu 70μm】
次は、V-Cutter 20° 0.2mm
分厚い銅の切削なので慎重に、1巡目は、深さ-0.03mm
エッジが厳しそうです。
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
1順目 深さ-0.03mm
 2巡目、深さー0.06mm
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
2順目 深さ-0.06mm
屑を掃除して
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
2順目 深さ-0.06mm
3巡目、深さー0.1mm
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
3順目 深さ-0.1mm
ようやく下地がでてきたかな。
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
3順目 深さ-0.1mm
4巡目、深さー0.15mm
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
4順目 深さ-0.15mm
まあいいんじゃないでしょうか。
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
4順目 深さ-0.15mm
と思ったら、まだ、箔が残っています。
手強い基板です。
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
4順目 深さ-0.15mm
5巡目、深さ-0.2mmで。
キレイになりました。ヒゲ屑もなし。
以前の外部SW用PCBの時は、折れたV-Cutterで1巡目、深さー0.1mm
2巡目、ー0.2mmの2回でやったので悲惨な結果だったのです。
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
5順目 深さ-0.2mm
V-Cutterの方も、欠けることなく大丈夫のようです。
溝幅、真中のブリッジ幅が0.3mmあります、テーパー分を加味しても広いです。
このPCBで箔間0.3mmの時は、これでいくのがいいようですが
5巡は、厳しいですね~
Single Passならまだしも、Multi Passだと
ちょっとしたPCBでも4~5時間コースになってしまいます。
@ 1-Flute V-Cutter 20° 0.2mm
5順目 深さ-0.2mm
【2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm】【PCB:Cu 70μm】
次は、30° 0.1mm  2Straight FluteのV-Cutterでやってみます。
1巡目、深さー0.1mmから
このカッターだけ、音がうるさいです、切削屑も大きく、やたらと飛び散ります。
やっぱ、切削角135°でコサグからですね~
先端の形状が他と違う影響は大きいようです。
@ 2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
1順目 深さ-0.1mm
いきなりー0.1mmはいけなかったかな?
一応、キレイなV溝に切削されているようです。
@ 2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
1順目 深さ-0.1mm
2巡目、深さー0.15mm
@ 2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
2順目 深さ-0.15mm
まだ残っています。特に左側のエッジが汚いです。
テーパー30°でこの深さでも、こんなに切削幅が広くならないはずですが
真ん中のブリッジが消えかかっています。
下のランドの円も変形しています。
@ 2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
2順目 深さ-0.15mm
3回目、深さ-0.2mm
汚いですね~
はっきり言ってこのミルはパターン切削向きではないですね~
木材はよく切れるのでしょう?
@ 2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
3順目 深さ-0.2mm
下のランドが円になっていないです。
深さー0.15mmから急激に悪くなっているようです。
溝幅は、30° 0.1mm、深さー0.2mmで計算すると0.207mmのハズですが
0.6mm程になっています。なぜだろう?
@ 2-Straight-Flute V-Cutter 30° 0.1mm
3順目 深さ-0.2mm
【1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm】【PCB:Cu 70μm】
10° 0.3mm、折れるかもしれないけど、やっておきます。
1巡目、ー0.03mm
先端0.3mmのハズですが、幅が狭いような。切削屑は少ないです。
マイクロスコープで見ると、この段階でミルは折れてないので大丈夫でしょう。
@ 1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
1順目 深さ-0.03mm
歯ブラシで掃除します。
先端はV字型ではないはずですが、切削幅が狭い理由がわかりません。
@ 1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
1順目 深さ-0.03mm
2巡目、深さー0.06mm
なかなかいい感じです。
@ 1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
2順目 深さ-0.06mm
3巡目、深さー0.1mm
@ 1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
3順目 深さ-0.1mm
4巡目、深さ-0.15mm
@ 1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
4順目 深さ-0.15mm
ジワジワやったのですが、35μm基板の時と違ってエッジが汚いです。
急に切削幅が、0.3mm以上になっています。なぜだろう?
銅が厚いのは、テーパー角が小さい過ぎても良くないのだろうか?
@ 1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
4順目 深さ-0.15mm
5巡目、深さ-0.2mm
エッジは概ねキレイにはなりましたが、左側とか残っています。
銅箔が分厚いので35μm品の時のようにはいかないようです。
これも切削幅0.3mmよりだいぶ広がっています。
35μmPCBを20° 0.4mm V-Cutterでの切削に近い幅になっています。
切削屑が周りを押しのけているのだろうか?
20° 0.2mmに軍配が上がります。
@ 1-Flute V-Cutter 10° 0.3mm
5順目 深さ-0.2mm
【Marty's 1-Flute Spiral-V-Cutter 30° 0.25mm】【PCB:Cu 70μm】
うまくはいかないでしょうが、せっかくなので、最後に自作品で
1巡目、深さ ー0.1mmから
切削屑はよさげなのですが
@ Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
1順目 深さ-0.1mm
 自作にしては、いい線いっているのではないかな~と?
@ Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
1順目 深さ-0.1mm
2巡目、深さー0.15mm
何やら溝の所がメクレかけたようになっている所もあります。
@ Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
2順目 深さ-0.15mm
 輪郭がガサガサですね~
@ Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
2順目 深さ-0.15mm
3巡目、ー0.2mm
まだ、下地の色の屑がわずかしかでていません。
@ Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
3順目 深さ-0.2mm
深さー0.2mmでも下地があまり出てこないということは
上から押さえつけているということでしょう。
先端の切れが悪くて下方向の切削ができていないようです。
輪郭も削れてはいますが、切れが悪い感じです。
これが粘っこい銅ということなのだろうか?
残念ですが、ここで止めときます。
この基板は、手強すぎです。よく頑張りました!
@ Marty's 1-Flute Spiral V-Cutter 30° 0.25mm
3順目 深さ-0.2mm
思うに、最初のYouTubeの切削、何度もよーく見ると
最初の方で切り屑がカールしている箇所があり、何だか薄そうなのです。
ここに銅箔の厚みは、「18μm、35μm、70μmが主流」とあります。
ひょっとしてこの基板の銅厚は、18μm品ではないだろうか?
AliExpressのPCBは、どれも銅厚の表示はありませんが、
国内で18μm品を探すと住友ベークライト製やパナソニック電工製がありますね~
きっとそれですよ!
WEGSTR CNCさんのYoutubeのスクリーンショット拡大
【まとめ】
以前やった「切削条件を考える」の「PCB」の「取り敢えずの設定表」を
「キレイに切削する設定表」に改定します。

設定表:<PCB>  (2018.4.14改定)
銅箔 35μm 70μm
最小箔間  0.2/0.3/0.4mm  >0.6mm  0.3mm  >0.6mm
ミルタイプ 1-Flute V-Cutter
10° or 20° ※1
トウモロコシ  1-Flute V-Cutter
 20°
トウモロコシ
D[mm] 0.2/0.3/0.4 0.6 0.2 ※2 0.6
n [rpm] 8000~10000(S800~S1000)
Vf[mm/min] F100  F100 F100 F100
深さ
[mm]
※4
1巡目 ー0.05 ー0.05 ー0.03 ー0.05
2巡目 ー0.07 ー0.07 ー0.06 ー0.10
3巡目 ー0.10 ー0.15
4巡目 ー0.17
5巡目 ※3
※1:V-Cutter 1flute 30°がいいらしいが、所持してなく。
※2:先端径0.2mmで切削すると箔間0.3mmになるため。
※3:テストは、5巡でやったが4巡にしている。たぶん大丈夫だろう。
※4:HeightMapの使用は、必須。

銅厚70μmPCBは、強靭というか、粘っこいというか、只者ではないので
キレイにやるには、地道にやるしかありません。
HeightMapも細かくしないと、ちょっと深掘りしたら、すぐに折れるでしょう。
そうしないと、この前の加工のように、箔間が銅ヒゲでいたる所がショートして
その修正に大変時間を取られてしまいます。

理由はわかりませんが、V-Cutterでは、
切削溝、つまり泊間距離が、0.1mm程広くなるので、
その分、先端径の小さい工具を使用する必要があるようです。
銅厚70μmPCBは、箔間、箔幅の狭い回路にするのではなく
電力系回路で0.6mm以上の箔間、箔幅で利用するのが良さそうです。

日本製のサンハヤトの生基板があったハズなんだが...見つかりません。
30年前くらいに、使ってしまったのかも?

まだ、試したい事もありますが、
キリがないし、ミルが増えすぎたので、この辺で止めときます。

切削テストの残骸です。
マーティーの中にそれなりの「感」は溜まったことでしょう。

2 件のコメント:

昔青年 さんのコメント...

エンドミルの自作、あまりにもマニアック(笑)
ダイアモンドシャープナーで刃を研いだ経験はありますが。
マーティーさん推薦のエンドミルを購入するのが、一番お手軽かも?

マーティーの工房日誌 さんのコメント...

昔青年さん、こんにちは~
長~いのに見ていただきありがとございます。
ついつい色んなミルに目移りしてしまい、もはやコレクター状態(笑)
あと2、3試したい製品が、ないことはないのですが...
無駄な出費を抑える一助になれば幸いです。