2018年8月18日土曜日

プラ部品の修理(フル手作業)

これは、工作機レスのフル手作業修理の記録です。
で、何の修理かというと、これ!
季節外れのクリスマスツリーの足です。
3本の足の一つが折れたので修理できないかと頼まれたのです。
これこそ、3Dプリンタで作ればいいのですが、
「ワザ」を使うことに意味があり、あえて手作業なのです。
先の3Dプリンタ組立時にアクリル嵌合をみて
いつか同じワザを試したいなあ~
と思っていた矢先に、というか3Dプリンタの組立中に
偶然この修理が舞い込んだので、組立を中断してやったわけです。
まさに「今でしょ!」なのです。
この様に折れています。
到底、接着剤だけでは、強度が持つハズはなく、すぐに折れるでしょう。
上の写真の右側の接合部は、わずか3mm。
左側の長い方も3mmしかありません。
横から穴を開けて木ねじで留めようか?
これでいければ、いいいのですが、たぶん無理でしょう。
3mm幅に木ねじが無理だろうから、このM3ボルトとナットかなあ?
長いボルト切るのもったいないな~
3Dプリンタの余りのボルトがありました!
角ナットもあります。
3Dプリンタのアクリル接合と同じ部品、同じ方法です。
まずは、木ねじから試したいので
横に2.5mmの穴を開けるわけですが
真っ直ぐに開けたいのでこの治具を使います。
この治具は、平板上に垂直に開けるためのものです。
細い材料の側面に開けるには、一工夫いります。
で、これは、確か、5~6前に作った治具です。
これをこの様に並べて、ボルトで留めて
木材の治具の間に材料を挟んで使うわけですが、
この様に間を広げても
狭めても
常に挟んだ材料の左右の中間点にドリルを下げることができる
という治具です。
裏側から
一体で穴を開ける必要があるので
一旦、瞬間接着剤でくっつけます。
拡大!
更に最近入手したUV硬化接着剤とUV LEDライトで
US$ 8.73(-55%)

接着箇所を強化しておきます。
まあ、穴を開け終わるまで持てばいいのです。
木材治具の間にツリーの足を挟みます。
穴位置を合わせます。
さすがに家の中ではまずいので
自転車の荷台に載せて(下が長いので)2.5mmのドリルで穴開けます。
ネジの頭を収容するため穴入口を大きい径のドリルでザグリます。
1ヶ所、開きました!
ダメだろうな~と思いながらも、ちょっと木ねじを入れてみましたが、
やっぱし無理そうなので、ボルトとナット方式に決定です。
途中、穴径を広げて、カッターや彫刻刀やらで加工しましたが
夢中になって写真撮り忘れ
いきなりですが、できました~ ^^;
裏返し
完全手加工なのでキレイではないですが、そこそこに加工できました。
3Dプリンタ(Geeetech I3 Pro B)のアクリル板の、このワザを真似たわけです。
ボルト側から
結構な強度になりました。
これで、今年のクリスマスで活躍してくれると思います。
クリスマスツリーなので1年に一回の抜去、10年は持つでしょう!
この「ワザ」は、この手の修理には、色々応用が効きそうですね~
でも同じものは、もうやっても面白くないので
「他のが折れても、もう修理しないよ~」 と脅して返却であります^^;

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

亀レスで失礼します。 参考にさせて頂きます。

マーティーの工房日誌 さんのコメント...

お役に立てて光栄です。