一時はこんな事も試しました。
洗濯ばさみで集塵ホースを固定しています。
ちょっと明る過ぎて見え難い動画ですが。
ホースの高さ調整は手動で随時できるし、
時々、取り外して周りを吸い取ることもできるし。
この方向性もいいかも。
製作物は本題と関係ないですが
アルミの心棒をつけてコマの出来上がり!
ファンみたいな、車のホイールみたいな、
単にこの様な形状を削りたかっただけです。
空力上悪そうですが、そこそこ回ります。
さて、まずは、前回、集塵先端部に苦労して植え付けた”毛”
悲しいけど諦めてむしります。
Before
After
植え付けは、大変だったのに、
すぐに終わりました。
植え付けていた溝部は薄くて折れてなくなったので
綺麗に削って段差にしています。
まだこの製作物には未練があるので
ちょっと改造してみます。
これで蓋をして吸込口の断面積を小さくします。
Fusion360でモデルを描きます。
この様に取り付けます。
嵌め込むとこうなります。
一応、数学的には~
ホース穴はΦ16なので面積 201mm2。
吸込口は外周41mm、内周25mmで面積 803mm2。
これでは、吸込力が弱くなるはずですね~。
外周を小さくして吸込口の面積を小さくする方向で検討します。
吸込口の幅を2mmとします。
これ以上、小さくすると屑が入ってこないでしょう。
外周29mm、内周25mmになり面積 170mm2。
で、ホース 201mm2に対して85%となります。
Gcodeを作ります。
Fusion360のCAM設定は、5段階に分けました。
ホースが入ってくる部分の荒削り。
最内側は全面削ると時間がかかるので
[2D]-[輪郭]でタブを付けてくり抜きます。
スプラインで傾斜付けた部分は、
[3D]-[モーフィングスパイラル]で。
初めて使います。
外側の段差の所まで
[2D]-[輪郭]で。
最外周は、[2D]-[輪郭]でタブを付けます。
シミュレーション結果。
エンドミルは2mmに統一したので
全部一緒にGcodeを吐き出します。
エンドミルは、これ使います。
深さ15mmまでは、この2.0mmのが重宝します。
アフィリンクです。
MDF 9mmから掘り出します。
-0.2mmまで切削設定したのですが
タブ以外の所も貫通していませんね~。
このMFD、厚み9.3mmでした~。
掘り出しました。
取付部と並べたところ。
外周は少し大きめに作っていたので
ペーパーで少し削るとピッタリ嵌りました。
ちょっと硬いくらいなので接着はしなくて大丈夫です。
吸込口が細くなったのがわかると思います。
取り付け予想図はこれ。
ホースは「みら太な日々」師匠に教えて頂き
スカルプトで描いております。
スカルプトではグニャグニャ編集できるんですね。
お陰でいい感じに描けました。
エンドミルなしでテストすると
切削屑に5mm程まで近づければ!
ほとんど吸い取ってくれます。
うまくいきそうな予感。
このままでは、吸込口と対象物に距離があり吸わないので
この下に蛇腹の筒をつけたいのです。
この自転車のゴムブーツが欲しいのですが、取るわけにもいかず。
だいぶ探しましたが似たようなものがないのです。
そうだ!折り紙でいこう!
蛇腹状の円筒を
柔らかい薄いプラ板シートで作れないかやってみることにします。
InkScapeで描こうとしたら使い方忘れていて先に進みません(-_-;)
そこでFusion360で図面(平面図用のモデル)を描きます。
Fusion360の方が断然早くなっています。
Google Mapで移動する時、
スクロールのボタンを押してしまうのには困ったもんですが(笑)
まずは、スケッチします。
16角形になります。
角度157.5°と22.5°で辺の長さは、全て同じ。
辺の長さで外形サイズが決まります。
一度、紙切れで3辺2段位を折ってみて
展開図を想像して描きます。
スケッチだけでは図面に出力されないので
互い違いに凹凸させてモデルにします。
これを真上からの投影図でPDF出力します。
印刷して
このA4の半透明クリアファイルに貼り付けます。
厚み0.2mm程の普通のやつです。
ここから先は折り紙の世界です。
フル手作業なのです。
折り紙といえば、この鶴を思い出しました。
10年位前に折ったと思います。
小さい方は、10mm角程の折り紙だったかと。
もう作れないかもしれないので記念に取っています。
ということで、
このサイズならまだ折りきるでしょう。
まず、先が尖った鉄筆みたいなやつで折り目を付けていきます。
たまたま尖り具合が適当でシートを突き抜けることなく
折り目が付け易いのです。
谷折り部が半分くらいできた所。
裏から山折り部も折り目を入れて
折り目は全部できました。
全体に折り目を徐々に曲げていきます。
15分程でこんな感じ。
もう少しです。
できました!
実はこれ2倍サイズです。
本当言うと、Fusion360で直径と半径を間違えたのです。
よく間違えます(-_-;)
途中で気づいてはいたのですがー
しなり具合のテスト用として最後まで作りました。
しなり具合を動画で
結構、柔軟で良さそうな気がします。
Fusion360で図面を1:2でPDF出力し直します。
先ほどと同様、鉄筆モドキで折り目をつけます。
さすがに拡大鏡(老眼鏡とも言う)をつけました。
まだ自前のではないですよ!
小さいので、折り曲げがこれまた大変です。
少~しずつしか曲がりません。
没頭すること1時間弱。
一応計算して作っていますので。
半径と直径を間違えなければ、大きさはバッチリです。
ボンドで本体側に付けます。
いい感じです。
これくらい傾けてもシナってくれます。
しなり具合を動画で。
上下と傾き方向はよく曲がります。
真横からの力には曲がり難いです。
「化学プラント工場」ではありませんCNCです。
向こう側は、以前作ったサイクロン集塵機。
その先は普通の小型掃除機に繋がっています。
掘り出すのは、これ。
最初に切削したのと同じもの。
切削開始した途端!
集塵部パイプ入口と固定用ボルトがニアミスです。
すぐに止めて、部材を斜めにして取付し直します。
下方アングルから。
蛇腹の先とエンドミルの先端がほぼ同じです。
たまたま。
では、動画で。
切削屑は皆無です!
こりゃーいいですね~
掃除機はかなり弱めで回しています。
部材と密着しているのがいいのでしょう。
手前の固定用ボルトがホースに引っかかるので
低いボルトに変え、また最初からです。
エンドミルがすこ~し透けて見えるので
なんとか切削状態も確認できます。
もう少し透明度の高いものが欲しいですね。
深さ9mm付近を切削中。
蛇腹がだいぶ縮んでいます。
後半を切削中。
内側の堀部も切削屑がほとんど残っていません。
これは、タブを付けている所。
上下運動によく追従してくれています。
サイクロン集塵機の中で切削屑が回っています。
と思いきや。
突然、最外周で吸込みが悪くなってきました。
内側は屑が残っていないのですが
外周は屑が溜まっています。
表面しか吸い取られていません。
掃除機のパワーを上げてもだめです。
どうやら中で詰まっているようです。
切削が終わってスピンドルを上げると、
詰まっていますね~
内側は綺麗になっているのに
外周はだめです。
そ~っと取り外して裏返してみると
見事に詰まっています。
屑を取り除いていくと
大きな切り屑が引っかかっています。
吸込口の幅2mmは小さかったです。
ちなみに「化学プラント工場」の全景はこれ
もはやパット見、CNCではない?!
吸込口を大きくせねばなりません!
フルカタ集成材は、スルメのような屑がでるので
その辺も考慮しないといけないです。
ホース径を大きくするしかなさそうです。
ということは、
サイクロン部から作り直しということになります。
う~ん、どうしたもんか?
コンセプトは完璧だと思うのですがー
もうひと頑張りです!
考えるのは楽しいですが
暑くなってきましたね~
2 件のコメント:
おはようございます。 昔青年です。
マーティーさん、集塵機ほぼ目標クリアーですね。
折り紙応用には、感服しました。
各方面で日本の折り紙の応用が注目をあびているのはニュースで見知っていましたが、こんなに身近で応用されるのをみて、マーティーさんの間口の広さに敬服します。
当方は、当面、洗濯ばさみ方式をパクらせてもらいます。(笑)
参考にして頂きありがとうございます。
折り紙が脚光をあびているのは知りませんでした。
「身近な応用」なのか疑問の余地はありますが(笑)
まだ改善しなければならず奮闘してまいります。
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