2018年2月24日土曜日

CNC2418の外部SW用PCB設計:加工準備

前回、PCB設計を終え、GCode生成して加工準備に移ります。

【パターン】
その設計を終えたEAGLEのBoard図です。ま~だ、EAGLE v8.5.2です。
パターンの切削は、EAGLEからPCB-Gcode ULPを使ってGCodeを吐き出します。
この時にPCB-Gcode 3.6.2.4(ULP)の試用をやりました。
PCB-Gcode ULPの設定画面です。
[Generation Options]タブ
[Maximum]:0.8mmではマーティーPCが悲鳴を上げるので0.7mmにしました。
これ以外は、以前の試用と同じです。
 [Machine]タブ
PCB-GCodeのPreviewです。
この時点でパターンとドリルのGCodeができています。
中央上辺りが、箔間0.3mm。
ほぼ中央が、一番削られる所で、茶~赤・・・灰まであるので8回です。
GcodeをCandle v1.1.7に読み込みます。
ん~ん、右下に「55:23」とでています。ちょっと時間長いです。
S800 F500なのです。
20°テーパーとはいえ、先端0.1mmなので、そのままでやってみます。
0.3mmのミルがあると相当短縮できそうですね~
と、探してみると、ありました!
0.3mm 10° のJ31003  しかも49% OFF中で10本 US$ 4.69! 今でしょ!ポチっ!
ここには、10、15、20、30、45、60°があります。
角度が大きいのは、木材の浮き彫りとかに使うんじゃないかと?
PCBは、10°が一番いい?と思う次第で。
その後、上の時間は、Overriding:30%に気づき「16:25」でした~(^^ゞ
まあ、これは持っておくべきサイズの一つでしょう!


【ドリル】
穴もEAGLEからPCB-Gcode ULPを使ってGCodeを吐き出しています。
が、標準ライブラリからコピーしていて穴径を変えていませんでした。
なので、穴径が3種類になっています。
GCodeのコメントには、
 ( T01  0.800mm 0.0315in 0.0000in 0.0000in )
 ( T02  0.813mm 0.0320in 0.0000in 0.0000in )
 ( T03  1.016mm 0.0400in 0.0000in 0.0000in )
とありました。
EAGLEのBoard Editorで穴だけにすると、穴径でマークが違うんですね~
ドリルは、全部0.8mmで穴あ開けするつもりです。
GRBL v1.1fのWoodpeckerでは、工具交換のM06命令はERRORがでるので
GCodeをテキストエディタで開き、次のような工具交換している所を削除します。
3箇所ありました。
このPCB-GCode試用の時のコメントで”sontonsan 2004"さんからは、
PCB-GCode ULPの「pcb-file-utils.h」を改造して
この辺りの修正が自動化できる有用な情報をいただいておりますが
悲しいかなマーティーは、まだ、自分用に改造することができず
全面的に手動で修正しております。(´-﹏-`;)
*****
M05
M06 T01  ; x.xxxx 
G01 Z0.0000 F150.00 
M06 
G00 Z2.0000 
M03
G04 P3.000000
*****
それと、PCB-GCode ULPの設定でやっておけばよかったのですが
今更ながら
ドリル F150は、速い気もするので、F50に変更。
移動時の「G00 Z2.0」も低くしていいので「G00 Z1.0」に
予想時間は、8分⇒18分になりますが、まあいいでしょう。


【外形カット】
EAGLEから[FUSION SYNC]でFusion360に吐き出したデザインに合わせて
別コンポーネントでPCB生板を作ります。
右下は、逃げたいので切り取りたいのです。
PCBだけにします。
外形だけならEAGLEと連携せずに単純に生板を描けばいいですが、
左上の穴は、組立時に使う配慮の穴でオマジナイでして
その穴は、Padと位置合わせしています。
CAMに行って、
モデルの原点が左下なので、EAGLEのパターン切削に合わせ、右下に変更します。
おっと!!!これはいけませんね~!これは、部品面でした!
表からのパターン設計は初めてなので、裏表がこんがらがっています(´-﹏-`;)
正気に戻って
EAGLEから吐き出した時には、モデルは、この座標系になっています。
「前」が部品面なのです。
PCBだけにしてCAMに行きます。
モデルでは、何もしていませんが、部品面が「上」に変わります。
パターン面を出した状態で、赤枠部のボタンを押して
[現在のビュー次のように設定]で[上]にします。
パターン面が「上」になりました。
今度は、裏表合っています。よしっと!
[セットアップ]で原点をEAGLEと同じポイントに設定します。
原点部を拡大。パターン面がZ:0 になっているのを確認します。
[2D]-[輪郭]で
1.0mm 2-Flute トウモロコシ・エンドミルを使います。
深さは、0.3mmずつ、Feed 250mm/minです。
通常通り[トップ高さ][ボトム高さ]を指定します。
PCBより少し厚めの 1.8mm にしました。
ツールパスができました。
一応、シミュレーションします。
タブも付いてOKです。
[G28 Safe retracts]を[いいえ]にしてポスト処理!
ここんとこ立ち上げる度に[はい]に戻っているのです。
外形切削の準備完了です。
これで、パターン、ドリル、外形のGCodeが揃いました!

いよいよ加工に入ろうかと思った所で、突然!!
この時のPCB-GCodeの試用
[Generate text]:Milling(46)Layerの文字堀りGcode生成と切削深さ
の設定があったのを思い出したのです!

【部品面のシルク彫刻】
で早速、[46 Milling]レイヤーに
テキストとパーツシンボル等を入れ、0.1mmのミルでPCB部品面を彫って、
シルク印刷の代わりにしようと思ったわけです。
「シルク印刷」ではなく「シルク彫刻」というところでしょうか。
線は[LINE]、文字は[TEST]アイコンを使い、
[46 Milling]レイヤーにして描きます。
以前の試用でMillingした時、ミル径が考慮されないGCodeだったし、
堀る深さをPCB-GCode setupで設定するので、ここでの線幅は関係ないようです。
[LINE]は、0.1~0.2mm辺りで描きます。
[TEXT]アイコンを押すと、まず、このボックスが出るので
書きたい文字(この例では、GND)を入力して[OK]すると
「GND」がでてきますが、左クリックするとその位置に確定するので
クリックする前に、設定バーの所で大きさなどを変えます。
[Line Ditance]は不明です。
右クリックで回転して、位置を決めたら左クリックで固定です。
今回は、Size:1.27mmと1.016mmを使いました。
PadとMillingレイヤーだけを表示して描いていきました。
部品面のシルクだけを表示。
PCB-GCode ULPのSetupの[Generation Options]で
[Generate milling]と[Generate text]にチェックを入れて
パターンと同じ、0.1mm 20°のVカッターを使うので
共に[Depth]:-0.12mmにしておきます。
で、PCB-GCode ULPを実行すると
Previewで、まず、パターンがでます。 
裏に隠れていたこれがでるので[OK]で閉じます。
「***.TOP.MIL」とあります。[Line]コマンドで描いたものです。
[OK]で閉じます。
「***.BOT.MIL」とあります。裏にもできるんですね~
[OK]で閉じます。
「***.TOP.TEXT」です。[TEXT]コマンドで描いたものです。
文字の拡大です。
何だか文字がプツプツ切れていますが、大丈夫かな?
[OK]で閉じます。
これは「***.BOT.TEXT」何もありません。
[TEXT]コマンドで描いたものは、TOPだけですね~
最後の[OK]を閉じます。
ファイルが6つできています。
どうやら同じレイヤーに描いても[Line]と[Text]では、
生成されるGCodeファイルが別になるようです。
Setupの[GCode Options]タブで[File Naming]の[Extension]で
tap ⇒ nc に変更しているので***.ncになっています。
 「***.bot.etch.nc」:パターン切削
 「***.bot.drill.nc」:ドリル穴開け
 「***.bot.mill.nc」:BottomのLINE切削
 「***.top.mill.nc」:TopのLINE切削
 「***.bot.text.nc」:BottomのTEXT切削
 「***.top.text.nc」:TopのTEXT切削
気になる「LINE切削」と「TEXT切削」をCandle v1.1.7に読み込んでみます。
特に「***.TOP.TEXT」の文字欠けが心配でしたが
大丈夫のようです。
EAGLEのPCB-GCodeのPreviewでプツプツ切れていた文字は大丈夫です。
ただ、「***.TOP.MIL」左下のトランジスタの外形が変です。
しかもどうみても向きが反対に見えます。
書き直してみましたが変化なしです。
[Line]のS字カーブ(赤枠)や[Arc]の円弧(青枠)で描くとダメですね~
仕方ないので[Line]直線モードにしてフリーハンドで描いてみると
できました。
なんだかんだやったので
PCB-GCode ULPのSetupの最終です。
[Generation Options]
[Machine]
では、いよいよ切削に行きま~す。

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