2018年12月22日土曜日

CO2レーザー その01(組立1)

前回は「みら太な日々」師匠よりいただいたCO2レーザーを眺めただけでした。
ブログ「みら太な日々」のここにその様子が載っています^^;
そこでは、CO2レーザの危険性とダークサイドについても言及されています。
また、電源も20000V 20mAクラス!感電すれば、あの世行きクラスなのです。
十二分に気を付けて取り扱わねばなりません。

たぶん前所有の神様が、改造の途中で手放されたのだと思われるのですが、
3つのミラーやレーザー管の配線が、バラバラの状態なので
組み立てに入っていきます。

レーザー管のケーブルは、陽極・陰極とも切断されています。
陰極は、ブルーのリード線で、フレームグランドに接続されていた形跡があります。
が、電源ユニットの根本に繋いだ方がいいでしょう。
本来、電源ユニットの[L-]端子が、レーザーの陰極用です。
[L-]と[FG]は、内部で繋がっていますが、
GNDの引き回しによっては波形にリンギングがでたりするのです。
現役時代には、こんな高圧プローブを使っていました。
Tektronix 高電圧プローブ、75MHz、1000:1、たぶん入力100MΩ  27万円!
さすがに中古でも変えません。
5000円台では、日置電機(HIOKI)のこんなのがありますが、交流測定できません。
入力抵抗 1000MΩ もあるので、入力容量 20pFとしても
カットオフ周波数:8Hzのローパスフィルターになってしまうのです。
ということで、高圧プローブは、持っていません。
出所:日置電機(HIOKI)
で、陰極側には、ダンピング抵抗を入れた方がいいということで
「みら太な日々」師匠より100KΩ 180Wのホーロー抵抗をいただいております。
転がっていたステーを巻き付けて
陰極からのブルーリードをホーロー抵抗に繋ぎ
直列になるようにホーロー抵抗からのリードを[L-]に繋ぎます。
最終的には、リアルタイムにレーザー管の電流が見れるように
このラインに電流計を入れたいところです。
陽極の高圧リードは、ハンダ付けしてシリコンチューブを被せておきます。
これでレーザー電源の接続完了です。
ここは、高圧用カプラーにしたいところです。もうポチってあります^^;
レーザー管のラベルには、「13.4.22」とあり、2013年4月22日製造なのでしょう。
電源ユニットのコネクタ
一つは、コネクタのpinをハンダ付けしてショートされ、
もう一つは、ケーブルが切られています。
念の為、バイブルであるブログ「みら太な日々」を探すと
「レーザ管試運転」の投稿に同じ電源が載っていて、接続図がありました。
何と!ブログの日付が「2013年12月22日日曜日」
師匠は、既に5年前にこの様な作業をやってたんですね~
出所:みら太な日々
操作パネルの裏側に操作パネルボードがあり
左SW:レーザーメイン電源?
中央SW:ランプ
ですが、配線されてないので機能しません。
そのボードを外して部品面の右側のコネクタを見ると
 [P-、P+、5V、in、G]と並んでいます。
その5本のケーブルは、電源ユニットに入っています。
上の写真の[P-、P+]⇒[K-、K+]に入っていて
[K-]は、切られて、[P+、G]コネクタは、ショートされてます。
扉などに安全SWをつける時に使用する端子ですが、
そのようなSWは、この筐体には付いていません。
ということで、これが標準仕様なのだそうです。
さて、レーザー管の水冷用のホースの確認です。
陰極上側のホース(写真の右上)はシリコン製なのでいいのですが
冷却水の注入排出用のホースはやや固くなっているので
テストでは、そのままやるとして
その内、これと交換するつもりです。
近くのホームセンターでこの燃料用チューブを4m買ってきました!
今ついているのより、少し高価ですが、寒くてもあまり硬くなりません。
冷却水貯は、この金魚用水槽を使います。
その昔、川でとった魚やエビを飼っていました。
強力な水中ポンプが大きいので、この水槽じゃないと入らないのです。
本体からのチューブと径が合わないので、このシリコンチューブをゲット!
10cmもあれば十分だったのですが
たまたま、そばに30cmのシリコンチューブの切れ端が転がっていて
店員さんが、無料でいいよ、と!
先の燃料チューブ4mも買ったからでしょう。
元のチューブを数cm、店に持って行って選んだので
丁度いいギチギチ感でなかなかいいです。
水中ポンプを起動すると、レーザー管に水が入っていきます。
強力なポンプですが音は静かです。
冷却水は陽極側から注入しています。
泡が抜けませんね~
泡は、冷却水出口の陰極側にもあって、なかなか動かないので
本体ごと、ちょっと持ち上げ傾けて泡を出しました。
陰極側が最も発熱するので、こちらを冷却水の出口にしています(師匠の技)
泡が取れました。
この陽極側の螺旋パイプに水が通るのだと、ずっと思っていましたが
中心の管が二重になっていて、中心部にプラズマが立ち
その直ぐ外側に冷却水が通るようになっているのです。
レーザー管は、素晴らしい芸術品です!見てるだけで飽きません。
しばし水を循環させて、水漏れなどないか確かめます。
本体の電源を入れると、ホーミング動作して左上に移動しました。
かなり大きな音です。
ステッピングモーターの振動が鉄板の筐体全体に伝わって増強されるようです。
ひょっとしてマイクロステップ1/8だったりするのかも?
いよいよレーザー発射に行きます。
まずは、5mAかな? と、7seg表示を「5.0」にセットして
Test Switchボタンを押しますが、発射口に置いてるベニヤ板は、無傷?
ボタンは、「%」なので、表示は、「mA」ではなく「%」でした~(-_-;)
「5.0」だと、2W程ですね~
50%にしてTest Switchボタンを押すと、プシュッとベニア板が焦げました。
いい感じです!
ならば、最高出力の99.9%で
「100」の表示にはなりません。更に+0.1%すると、表示は0.0になります。
全力のほぼ100%出力でのテスト照射を動画で!
お~~っ!目の前で見ると興奮します。
煙が輪っかになっています。いいのだろうか?
赤外線レーザーダイオードの格闘の時に買ってた、これの出番です!
CO2レーザーの10.6μm専用でOD+7のです。
US$ 19.85(44%OFF)

99.9%出力で、ベニヤ板には、一瞬で約3mmもの焦げ!
やっぱ40Wは、恐ろしい~
気をつけねばなりません、慣れた頃が怖いのです。
操作パネルは、
・最上段7seg:レーザーパワー[%]0~99.9%
・最上段右ボタン:トグルでレーザーSWの有効/無効が切り替わる

・中段2列のボタン群:レーザーパワーの調整(7segの数値入力用)
 これで、IN端子を0~5Vで可変させているハズです。
・中段右のTest Switchボタン:押している間、レーザー照射する

・下左SW:接続がなく無効(本来は、レーザーのメインSWかな)
・下中SW:接続がなく無効(内部の100Vの蛍光灯用らしい)
・下右SW:Power Switch(主電源がONしてホーミング動作する)
それにしてもかっこ悪いので、このパネル、作り変えたいですね~
電源のスペックも調べておきます。
この40W CO2レーザー用電源ユニットが、ほぼ同じものだと思われます。

そのサイトの下の方でSPECを見ると
DC23KV 20mA
単純計算では、23000 x 0.020 = 460W
CO2レーザーの効率は、10%位だそうなので、10%して46W
まあ、レーザーの入力電力と出力電力の計算は、ほぼ合いますが
AC100Vからの電源自体への入力は、250Wになっているので
常時出力40Wは、できないということにになります。
まあ、通常は、レーザー管を50%ディレーティングして使いましょう。
ということなのでしょう。
更に下の方に、全端子の説明がありました。
[P+]は、本来は、水冷の水流センサあたりにつけるのだろうか?
さてと、レーザーも制御系も正常に動いているようなので
肝心要の光軸調整に行きます。
第1ミラーを取り付けて
第2ミラーを取り付けて
第3ミラー&レンズを取り付けました。
下の黒い鏡筒内にZnSeレンズが入っています。
ステージ
左側:第2ミラー
中央:第3ミラー&レンズ
左上の中に第1ミラーがあります。
同じく、
左側:第2ミラー
右側:第3ミラー&レンズ
左上の穴の向こうに第1ミラーがあります。
で、光軸調整に入りましたが、一筋縄では...予想以上に難航です(-_-;)
しかも年末は、何かと色々あって集中できません(´-﹏-`;)
でも、良さそうな方法を思いつきました!
ということで、「組立2」は、また来週!
果たして、今年中にカットできるだろうか?
TO BE CONTENUED!

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