2018年12月8日土曜日

MO(光磁気ディスク)ドライブの分解

「MO」とは、「Magneto Optical Disk」「光磁気ディスク」のことです。
たぶん、1990年初頭製造の元祖128MBのだと思います。
今となっては、化石的存在のMOドライブの分解です。
3.5inchフロッピーディスクと同サイズの分厚いだけで128MBは衝撃でした。
今でもこれに勝る書込回数耐久性と保存性能のメディアは無いらしい?
230MB、640MB、1.3GBメディアは、まだ売ってますね~
後ろ側
「LF-3100」検索しても仕様すらでてこないですね~
壊れた状態で入手したもので、I/Fも今はなきSCSIです。
50pinのでかいアンフェノールのコネクタでした。
マーティー工房の環境もIEEE1394とSCSIばかりの時代があって
長く伸ばせる高速パラレルI/Fなので重宝していました。
現在もプロトコルは、iSCSIとしてサーバーとかで活躍しているんですね。
ケースから電源ユニット(5V&12V)とMOドライブを取り出しました。
3.5inchベイにぴったりサイズのMOドライブなのです。
制御ボードのパーツの多さ!
裏にも同じくらい付いています。
小さな半固定VRが沢山ついているので宝箱行きです^^;
ボードを外して分解していきます。
右側は、縦の棒状磁石が赤いコイルで回転するようになっています。
たぶん、メディアのフォーマット時に使うのだと思われます。
カセットテープの消去ヘッドみたいなもんでしょう。
モーターが1つ
これは、メディアの吸込・吐出用です。
レンズユニットの径方向の移動は、リニアモーター(中央左右のコイル)です!
赤枠部を開けると
プリズム・レンズユニットでした。
プリズム・レンズユニット(枠)を取り出しました。
センサー用への分割とビーム整形です。
枠部がレーザーダイオードとコリメータレンズ。
黄色枠の窓からピックアップへレーザー光が飛んでいきます。
枠部は、たぶんフォーカス調整用センサーではないかと。
光量センサーらしきものは、プリズムユニットが入っていた赤丸部にあるからです。
これです。
2pinなのでフォトダイオードです。
こちらが、「たぶんフォーカス調整用」センサーユニット。
これは、裏側で、下のシールドボックス内に回路が入っているようです。
レーザー受光面は、こちら。
何やら怪しい模様が入っているので、フォーカス調整用センサーというか
ビーム径を監視するセンサーではないかと思うわけであります。
レーザーダイオードとコリメータレンズ・ユニットも取り外しました。
プリズムとビーム整形レンズ(中央部)ユニット
大きいのでちょっと遊べるかも。
中央にもレンズがあります。
そして、本命の
レーザーダイオード&コリメータレンズ・ユニット!
左端のが先程のフォトダイオード。
古いものほど大きなレンズが入っていそうな気がして
赤レーザーのハズなので、レンズが800nm辺りにも使えると思われます。
コリメータレンズとレーザーダイオードを分離しました。
右下がレーザーダイオード。
この基盤には、右上にとても小さなスイッチがついています。
いつの日かきっと役に立つでしょう!^^;
結局、ステッピングモーターは、使われていませんでした。
リニアモーター駆動なのでピックアップユニットは、
浮いているような感じの軽さです。
スライドロッドの直径は5mmもあります。
緑枠の所には、
小さなベアリングがついています。
上下方向に裏返すと
裏にも同じ小さなベアリングがありますが、
スライドロッドの円周に対して3点で支えてると思いきや、2点です。
内側からベアリングが2点接触して外側に押さえ込んでいる構造です。
取り敢えず、このユニットは、そのまま保存しておきます。
何かの機構を考える時に役立つかも?
良さそうなコリメータレンズが収穫できたので、喜び勇んで\(^o^)/
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