2018年9月22日土曜日

小型工作機CNC2418 その62(Fusin360カスタムポスト処理)

Fusion360のCAMからポスト処理をする時に
いつも「G28 Safe retracts」が「いいえ」になっているか
確認するのを忘れないようにしなければなりません。
「いいえ」では、こんなGcodeになりますが、
*****

G21

M9
T9 M6
S900 M3
~~切削~~
G0 Z15
G17
M30
%
*****

これをデフォルトの「はい」のままにしていると
赤文字のGcodeが追加されます。
*****

G21
G28 G91 Z0
G90

M9
T9 M6
S900 M3
~~切削~~
G0 Z15
G17
G28 G91 Z0
G90
G28 G91 X0 Y0
G90
M30
%
*****

ほとんどの場合、原点に移動してZゼロを合わせて切削を開始しますが
普通は、原点と切削開始点が異なっているので
切削開始時にいきなり、Z軸が下がって切削開始点に移動するのです。
G91 Z0なのでZ0座標で移動すれば、まだ被害は少ないのですが
なぜか、Z0 ⇒ Z-2 辺りに向かってガ~~ッと削られてしまうのです。
しかも切削Feed速度ではなく、移動Feed速度なのでミルにも負担が掛かります・
こんな切削筋が入るのです。
硬い木やアルミだったらミルが折れかねません。
というわけで、今までは、
ポスト処理をする度に「いいえ」になっているか確認しています。
Fusion360のUpdateが頻繁に行われているので
ほぼ毎回、立ち上げる度に「はい」に戻っているのです。
忘れると、上記のように筋が入ってしまいます。
先日、その確認をやらなくてよくなる「カスタムポスト処理」について
HK氏から教えていただきました m(_ _)m

では、その「カスタムポスト処理」をやっていきます。
まず、適当なモデルでツールパスを作っておいて
ポスト処理の画面を出します。
右側の[セットアップ]をクリックするとメニューがでるので
[フォルダを開く]します。
ポストコンフィグ「***.cps」があるフォルダが開きます。
「grbl.cps」を探します。
「grbl.cps」のコピーを作ります。
「grbl - コピー.cps」を適当な名前「grbl_G28OFF」とかに変えます。
それを、テキストエディタで開いて
42行目に「useG28: true,」があるハズなので、
「true」⇒「false」に変えて保存します。
後ろの「,」を消さないように!「;」ではないので要注意です。
Fusion360のポスト処理の画面を一度[キャンセル]で閉じて
再度、ポスト処理の画面を出し、プルダウンメニューを出すと
先程の「grbl_G28OFF」ができているので選択します。
これでGRBL G28 OFFのカスタムポストコンフィグに設定されました。
ポスト処理の画面右下の「G28 Safe retracts」が「いいえ」になっています。
しかも緑文字なので、「いいえ」がデフォルトであることを示しています。
ここは、デフォルトから変えると青の太文字になるのです。
これで、Fusion360がUpdateされても大丈夫のハズです。
まあ、既に、ポスト処理する時、最初にここを確認する癖が
ついてしまっているのですが
ついでに、もう一つ
先頭の「%」が、Candleでは、Errorとなるので
探したら、144行目にありました!
この「writeln("%");」の
前に「//」を入れてコメントアウトします。
最後にも「%」が入りますが、「M30」終了命令の後なので、そのままです。
「%」は出力されなくなったのですが
工具交換の「T6 M6」のErrorが残っていました。
その「T6 M6」も、消したいな~と思い
この辺にあることまでは、わかったのですが
ちょっと難解...(-_-;)
まあ[Ignore]で先に進むので、このままにしておくことにします^^;
次回のFusion360 Updateでも、今回の設定がキープされているハズなので
心置きなくポスト処理できます。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして、いつも興味深く拝見させていただいております。

当方は3018を使用しておりますが、私もG28M91Z0の問題で試行錯誤しておりました。

私の場合はハードリミットに接触する関係で悩んでおりましたが、先日、別の解決方法を発見いたしました。

余計なお世話かもしれませんが、
参考程度に聞いていただけると幸いです。


当方の3018はホーミング時X右側 Y手前 Z最上部 で2㎜クリアランスで運用しております。

G28M91Z0発同時にどうしてもハードリミットに接触して停止していたんですが、リミットに接触しない位置へ一度各軸を移動後、G28.1でその位置を記憶させることで、ハードリミットに接触しない様になりました。

この記憶は再起動後も有効なようです。

興味があればお試しください。


これをすることで、G28オプションオフにしなくてもクランプ等の問題がない限り運用できると思います。

匿名 さんのコメント...

連投申し訳ありません。

一部修正させてください。

G28M91Z0と書きましたが、正しくはG28G91Z0の間違いです。

申し訳ありません。

G28.1の詳細についてはこちらが参考になるかと。。。

https://bbs.avalontech.jp/t/grbl-g/750/12

マーティーの工房日誌 さんのコメント...

いつも見ていただいてるとのことでありがとうございます。
ここんとこCNC休憩中ですみませんm(_ _)m

Gcodeのサイト、とても分かり易いですね~

私の場合、ハードリミットを付けてなくて
いつも所望する原点に移動させてからRESETスイッチでワーク原点とマシン原点をゼロにして開始する。
という変な使い方してるので、G28をOFFにしております(-_-;)
リミットSW付けた際には参考にさせていただく思います。